文義文化財団地 文義文化財団地
国際空港がある韓国の清州(チョンジュ)は、歴史的名所や豊かな自然を楽しめる観光地です。ソウルや釜山といった定番観光都市とは異なる魅力があるので、韓国リピーターは新鮮な発見があるかもしれません。この記事では清州と忠清北道(チュンチョンプクド)の見どころスポットや名物グルメ、アクセス方法などについてご紹介します。

韓国の忠清北道にある清州

清州国際空港清州国際空港
韓国の清州は、国際空港がある忠清北道の中心都市です。忠清北道の「道」は日本の都道府県にあたり、「忠清」は忠州(チュンジュ)と清州の頭文字の組み合わせです。

忠清北道全体の人口は約160万人で、清州の人口は約85万人。まだあまり知られていない都市のため、ソウルや釜山のような大都市よりも穏やかな雰囲気の中で観光を楽しめます。

中心部やショッピングモールなどで買い物や韓国グルメを楽しめるほか、世界記憶遺産や歴史的名所、豊かな自然など多彩な見どころを満喫できる都市です。

日本からは清州には、ティーウェイ航空とエアロKの2社が就航しています。

エアロKは成田、関西から就航を開始し、2024年11月28日より札幌(新千歳)、さらに2025年1月31日(金)より名古屋(セントレア空港)からも就航しています。
ティーウェイ航空は関西、福岡から就航しており、航空会社2社を合わせると、2025年3月現在、成田・関西・福岡・札幌・名古屋の5都市から出発ができます。

清州のおすすめ観光スポット5選

青南台(チョンナムデ)青南台(チョンナムデ)
忠清北道の中心都市である清州には、世界遺産や映画・ドラマのロケ地などの見どころが多くあります。ここでは歴史的名所やかわいらしい壁画のあるスポットなど、清州のおすすめ観光スポットを5つご紹介します。

上党山城(サンダンサンソン)

上党山城上党山城

上党山城は、統一新羅時代に山頂や山腹などの地形を利用して築かれたお城です。城壁の長さは約4.2kmで、三国時代にこのお城があった地域が上党と呼ばれていたことが名前の由来なのだそう。

高台からは木々の合間を縫うように延びていく城壁を見渡せ、自然に囲まれた遺跡の壮大さを感じることができます。1時間半ほどで1周できる城壁では、自然を満喫しながらの散策が可能です。

北門、南門、東門は、ほぼ原形のまま現存しており、山城内には韓屋村もあります。韓国時代劇の撮影にも使われており、観光客にも人気のスポットです。

文義(ムニ)文化財団地

文義文化財団地文義文化財団地
文義文化財団地は、大清ダム建設時に湖の底に沈んだ「文義面」の伝統家屋を移転・再現した観光名所です。

大清湖が一望できる約4万坪の広大な場所にあり、両班家屋や先史時代のお墓・支石墓(コインドル)など、さまざまな歴史的文化財を見ることができます。

昔ながらの生活様式を垣間見られるので、静かで落ち着いた雰囲気の中で韓国の文化に触れたい方におすすめのスポットです。

寿岩谷(スアムゴル)

寿岩谷の路地寿岩谷の路地韓国戦争後に避難民が定着したといわれる町で、町のいたるところで公共美術プロジェクトによって描かれたかわいらしい壁画を見ることができます。

韓国ドラマのロケ地としても有名で、ドラマのセットを利用した飲食店もあります。展望台からは清州市内が一望でき、観光客に人気のフォトスポットです。

写真撮影を楽しみながら町を散策して、眺めのよいカフェでほっと一息ついてみてはいかがでしょう。

青南台(チョンナムデ)

青南台(チョンナムデ)青南台(チョンナムデ)韓国大統領が美しい景観に魅了されて建設した公式別荘地で、1983年から約20年間大統領の別荘として利用されていました。2003年より一般公開され、ドラマや映画のロケ地にも使用されています。

大統領専用のヘリポートだった場所や、歴代の大統領が見つけた散策路などさまざまな見どころがあります。中でも青南台から眺める大清湖(テチョンホ)の美しい景観は必見です。

清州古印刷博物館

清州古印刷博物館は、世界記憶遺産に登録されている世界最古の金属活字本の直指心体要節が展示されている博物館です。木版から金属活字まで、韓国の古印刷文化を伝える貴重な資料を見ることができます。

印刷技術が発展していく過程に興味がある方は、訪れてみるとよいかもしれません。

忠清北道のおすすめスポット7選

垂楊介光のトンネル垂楊介光のトンネル
清州がある忠清北道の各都市には、ロマンティックなイルミネーションや美しい景観を楽しめるスポットが点在しています。ここでは清州とは異なる魅力を持つ忠清北道の丹陽(タニャン)、堤川(チェチョン)、忠州のおすすめスポットをご紹介します。

【丹陽】満天下スカイウォーク

満天下スカイウォーク頂上からの眺め満天下スカイウォーク頂上からの眺め
丹陽のランドマーク的存在である満天下スカイウォークは、絶景とスリルを味わえるスポットです。南漢江の水面から80〜90mの高さの断崖に建つ展望台では、韓国の桂林と呼ばれる丹陽の絶景を一望できます。

満天下スカイウォークの外側に向かって突き出す3つのガラス張りの展望台では、ドキドキのスリルと先端でしか見られない景色を堪能できます。

林の中を最高時速40kmで走り抜けるアルペンコースターや、空を飛ぶ感覚で980mを一気に滑降するジップラインなどのアトラクションも楽しめます。

秋は紅葉が美しく、写真が趣味の方にもおすすめのスポットです。

【丹陽】垂楊介(スヤンゲ)光のトンネル

垂楊介光のトンネル垂楊介光のトンネル
垂楊介光のトンネルは中央線の廃トンネルを活用した、韓国初のトンネル型マルチメディア空間です。長さ200m・幅5mのトンネルの特性を生かした、光と音のマルチメディアショーが楽しめます。
メディアファサードや5万本のバラによるイルミネーションなど見どころが満載。

夜のイルミネーションは幻想的で、ロマンティックな雰囲気の中で写真を撮れるスポットが多数あるのでカップルにもおすすめです。

敷地内には垂楊介先史遺跡展示館もあり、旧石器時代の人々の生活の様子や、遺跡から発掘された石器などの展示物を見学できます。

【丹陽】タヌリ水族館

タヌリ水族館タヌリ水族館
タヌリ水族館は、韓国最大規模の淡水魚水族館です。韓国国内だけではなく海外の淡水魚もおり、約2万2千匹の魚の生態を観察することができます。

四季折々の美しい景色が見られる景勝地・丹陽八景をデザインコンセプトにした水槽があり、丹陽八景を巡る気分も味わえます。世界の魚がいるので、初めて見る魚に出会えるかもしれません。

そのほか、リスやカワウソなど動物のかわいらしい姿も垣間見ることができます。

魚が泳ぐ姿を眺めながら、ゆったりと流れる時間を満喫したい方におすすめのスポットです。

【丹陽】嶋潭(トダム)三峰

嶋潭三峰嶋潭三峰
嶋潭三峰は、南漢江にそびえ立つ3つの峰が印象的な景勝地です。丹陽八景の一つで韓国観光100選にも選定されている嶋潭三峰は、将軍峰を中心に左側の妾峰、右側の妻峰が織りなす景観が見どころです。

将軍峰には、先人たちが風流な時間を過ごした東屋の三嶋亭(サムドジョン)が建っています。

朝鮮王朝の開国功臣チョン・ドジョンが若い頃に清遊したこの場所は、多くの文人に愛されてきました。3つの峰を間近で見ることができるモーターボートもあり、自然の雄大さを感じられます。

風が穏やかで天候が良好な日の夕方には、赤く染まる空とのコントラストや川面に反射する峰による風光明媚な景色が楽しめます。

【堤川】清風(チョンプン)湖&飛鳳山(ピボンサン)展望台

清風湖畔清風湖畔
堤川(チェチョン)にある清風湖は韓国随一の大きさを誇る人工の湖で、山水画のような風景を楽しめるスポットです。

飛鳳山の頂上にある展望台では清風湖の絶景をパノラマビューで楽しめるほか、タイムカプセルの保管ボックスやSNS映えするフォトスポットなどもあります。

飛鳳山の頂上まではケーブルカーやモノレールで移動しますが、ケーブルカーでの移動中は湖畔の素晴らしい絶景を満喫できます。

湖畔の遊歩道散策は、風情を感じながらのんびりとした時間を過ごすのに最適です。

【忠州】中央塔史跡公園と弾琴湖(タングムホ)虹の道

弾琴湖虹の道から見た川に浮かぶ月のオブジェ弾琴湖虹の道から見た川に浮かぶ月のオブジェ
中央塔史跡公園は、国宝・忠州塔坪里(チュンジュタッピョンリ)の七層石塔がある公園です。忠州塔坪里七層石塔は統一新羅時代に国の中央にあったことから、中央塔と呼ばれるようになったといわれています。

中央塔の周辺には彫刻公園があり、さまざまな彫刻や人気韓国ドラマのロケ地が点在しているので写真撮影も楽しめます。

公園のすぐ近くにある弾琴湖虹の道は、2013年世界ボート選手権の際に試合撮影用に建設された橋です。夜になるとカラフルにライトアップされ、川に浮かぶ月のオブジェが作り出す幻想的な風景なども楽しめます。

公園の近隣にはリーズナブルな価格で韓服体験ができるお店や、忠州の名物料理チキン&マッククスのお店、おしゃれなカフェなどがあり多彩な過ごし方ができます。

【忠州】滑玉(ファロク)洞窟

滑玉洞窟滑玉洞窟
滑玉洞窟は韓国唯一の滑石鉱山で、長さ57km・地下711mの東洋最大規模を誇る洞窟です。長さ57kmのうち2.5kmが観光スポットとして再開発されており、さまざまなオブジェの展示や光のイルミネーションなどが楽しめます。

岩盤水が溜まってできた地底湖では、透明カヤックで移動しながら洞窟探検ができます。ドラマや映画のロケ地として使用されており、写真映えスポットが多くあるので写真を撮る手が止まらなくなるかもしれません。

そのほかワイナリーやお土産店などもあるので、ショッピングやワインも楽しめます。年間を通して11〜15度の温度が保たれているので、夏の観光地としても人気のスポットです。

清州や忠清北道の名物グルメ3選

キノコのプルコギ鍋キノコのプルコギ鍋
旅行先ならではのグルメを味わうことが、旅行の楽しみの一つという方も少なくないのではないでしょうか。清州や忠清北道各都市には、それぞれの名物グルメがあります。ここでは名物グルメを3つご紹介します。

【清州】サムギョプサル

サムギョプサルサムギョプサル
豚バラ肉を焼いて食べる、韓国の定番グルメ・サムギョプサル。清州は、サムギョプサル発祥の地といわれています。

西門(ソムン)市場には長さ340mの通りに焼き肉店がずらりと並ぶ、サムギョプサル通りがあります。

発祥の地で旨味たっぷりのサムギョプサルを、店ごとに異なる醤油ダレにつけて味わってみませんか。

【丹陽】ニンニク韓定食

ニンニク韓定食ニンニク韓定食
丹陽の特産物・ニンニクをふんだんに使った数十種類の料理からなる韓国の定食で、ニンニクのほろ苦さと香りが口中にふわりと広がる名物料理です。

免疫力アップに効果があるといわれており、定食には粗挽き肉を丸めて炭火焼したトッカルビや豚のゆで肉・スユク、煮物、天ぷら料理などが含まれています。

丹陽には、多くのニンニク韓定食の専門店があります。

【忠州】チキン&マッククス

チキンチキン

チキン&マッククスは忠清北道第2の都市・忠州の名物料理で、ひんやり冷たい混ぜそばのマッククスと、そば粉をつけてカリっと焼き上げたチキンのセット料理です。

一見不思議な組み合わせに感じるかもしれませんが、ピリッと甘辛のマッククスとジューシーなフライドチキンの風味は、ここでしか味わえないグルメです。

中央塔遺跡公園の周辺にマッククスの食堂街があるので、観光の合間に味わえます。

清州空港から忠清北道各都市へのアクセス方法

忠清北道には地下鉄がないため、清州空港からの主な交通手段はバスや鉄道になります。

【鉄道移動の所要時間】
・清州空港から清州市内までは、バスで約30分
・清州空港から忠州までは、鉄道で約50分
・清州空港から堤川までは、鉄道で約1時間半
・堤川から丹陽までは、鉄道で約15分
各都市から観光地までは、路線バスまたはタクシーが主な移動手段になります。慣れない土地でのバスの利用に不安がある場合は、タクシーの利用がおすすめです。

▼清州空港からソウルや清州市内への詳しい行き方を調べるなら

清州と忠清北道の各都市を巡ろう

国際空港がある忠清北道の清州は買い物や韓国グルメを満喫したり、世界遺産などを観光したり多彩な楽しみ方ができる都市です。

忠清北道の各都市まで足を伸ばすと、山水画のような美しい景色やロマンティックなイルミネーション、珍しい魚が泳ぐ姿が見られる水族館などのスポットがあります。各都市それぞれ名物料理があるので、食べ比べしてみるのもよいのではないでしょうか。

清州空港を拠点に異なる魅力がある忠清北道の各都市を巡り、新しい韓国の魅力を発見してみませんか。
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