ヨーロッパで人気の旅行先フランス。首都パリのエッフェル等やルーブル美術館、世界遺産のモンサンミッシェルなど歴史的建造物や美しい街並みは訪れた人を虜にします。

長期休暇を利用した学生旅行としても根強い人気があります。

この記事では3泊5日や1週間(5泊7日)でフランスに行く場合の旅行費用や物価、現地で必要な費用について解説します。
(2025年5月、1ユーロ=約162円での換算)

充実したフランス旅行になるよう、ぜひ参考にしてみてください。

フランスの物価ってどのくらい?

イタリアの物価ってどのくらい?1ユーロ=約162円前後です。(2025年5月現在)

フランスの物価は日本より高めです。とくに人気の観光地ほど食費や宿泊費用は高くなる傾向にあります。

滞在日数が長くなるフランス旅行の場合には、街歩きと節約を兼ねて、パン屋を利用したりスーパーマーケットでお弁当を調達するのもおすすめです。
パンは種類が多く日本と同じくらいの価格の物もあります。

食費を一例で見てみましょう。

・ミネラルウォーター 500ml (スーパーマーケットの場合)85円前後
・スターバックスの「トールサイズラテ」 880円前後
・マクドナルドの「ビックマック」単品価格 1,070円前後
・ビール 330ml 160円前後
・ラーメン 2,435円前後

ミネラルウォーターやビールなど、購入する場所によって値段が大きく異なる品物もあります。

スーパーマーケットは比較的安く購入できますので、時間に余裕がある時や、節約をしたい場合にはスーパーマーケットをうまく活用しましょう。

フランスの旅行費用はどのくらい必要?

フランスの旅行費用はどのくらい?

フランスへの旅行日数は、一般的にツアーでは3泊5日から設定があり、中でも4泊6日や5泊7日のパターンが多いです。

日本からフランス・パリへは直行便を利用して約12~13時間、時差は日本が8時間ほど進んでいます。(サマータイム期間中は7時間)

フランス旅行の手段として、パッケージツアーと個別で手配していく個人旅行があります。
旅行の目的に合わせて選択しましょう。

【パッケージツアーのメリット】
個別で手配する手間を省けることが最大のメリットです。
航空券とホテルがセットになっているものが多く、いろいろな商品が展開されているので、自分に合った商品を選べます。
また、比較的個別で手配する場合よりも費用を抑えられる場合が多いです。
【個人旅行のメリット】
宿泊するホテルを1泊ずつ変えたり、スケジュールを自由自在にプランニングできるメリットがあります。
ただし、航空券とホテルを個別に手配する場合、空港からの移動手段も含めて自分で計画する必要があります。
ここでは3泊5日や1週間(5泊7日)でフランス旅行(個人旅行)に2人で行く場合の、1人あたりの予算について解説します。
(2025年5月時点の目安)

3泊5日のフランス旅行費用

3泊4日のフランス旅行費用3泊5日のフランス旅行費用(個人旅行)の相場は1人あたり約282,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目費用
航空券(往復)約180,000円~
ホテル・宿泊約30,000円~
食費約30,000円~
交通費約5,000円~
Wi-Fi・通信約4,000円~
観光・アクティビティ約20,000円~
海外旅行保険約1,600円~
ビザ申請費用7ユーロ(約1,130円)
お土産・ショッピング約10,000円~

1週間のフランス旅行費用

1週間のフランス旅行費用1週間のフランス旅行費用(個人旅行)の相場は1人あたり約358,000円~です。
内訳は下記の表です。
項目費用
航空券(往復)約180,000円~
ホテル・宿泊約60,000円~
食費約50,000円~
交通費約7,000円~
Wi-Fi・通信約7,000円~
観光・アクティビティ約30,000円~
海外旅行保険約2,600円~
ビザ申請費用7ユーロ(約1,130円)
お土産・ショッピング約20,000円~
出発時期や宿泊するホテル、現地での過ごし方によって必要な費用は変わってきます。

フランス旅行前に手続きが必要な6つの項目と費用

フランス旅行にかかる費用は出発前と現地滞在時にかかる費用に分けられます。
旅行の計画を立てる際、興味のある観光スポットと併せて、どれくらいの費用が必要かを事前に調べておくと安心です。

まずは旅行前に必要な費用について解説します。

航空券

航空券

フランスの航空券費用は出発時期や予約のタイミング、利用する航空会社によって大きく異なります。

エコノミークラス利用の場合、東京発パリ直行便、航空券往復の費用は1人当たり約180,000円〜が相場(閑散期出発の場合の例)です。
航空券代金のほかに燃油サーチャージや空港使用料、諸税などを含みます。

乗り継ぎ便利用の場合、往復料金は約80,000円~が相場です。
パリ到着まで所要時間が長くなる便もありますので、旅程に無理が生じないように計画しましょう。

フランスの航空券は2月が安い傾向にあります。
予算を抑えたい場合には、夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク等の大型連休を避けて予約をするとよいでしょう。

宿泊費

宿泊費

フランスには価格を重要視したスタンダードホテルから、ロケーションやサービスおよび部屋などトップクラスの最高級ホテルまでさまざまなホテルがあります。

宿泊するホテルによって費用は大きく変動します。
人気の観光地にアクセスしやすい立地や部屋の広さ、朝食付きなど、予算と併せて希望条件に近いホテルを探しましょう。

【2名1室利用の場合の1泊1名あたり】
スタンダードホテル(2~3つ星):約10,000円~
スーペリアホテル(3~4つ星):約20,000円~
デラックスホテル(4~5つ星):約30,000円~
ラグジュアリーホテル(5つ星):約50,000円~

※宿泊する時期により宿泊代は変わります。

観光・オプショナルツアー費用

観光・オプショナルツアー費用

フランスには世界遺産「モン・サン・ミッシェル」や「ヴェルサイユ宮殿」、世界最大級の美術館「ルーブル美術館」など訪れたいスポットが豊富です。

オプショナルツアーを利用すれば、公共交通機関では行きにくい場所や混雑時の施設への入場も比較的スムーズ。言葉が通じるかなどの不安がある方にもおすすめです。

名物のオムレツを含むランチ付き 「モン・サン・ミッシェル1日観光」は150ユーロ(約25,400円~)

一度は見たいショー「ムーランルージュ ドリンクショー」は140ユーロ(約23,710円〜)

美術館への入場がスムーズ「日本語公認ガイドと行くルーブル美術館 半日ツアー」は96ユーロ(約16,260円~)

予算を決めてオプショナルツアーに参加してみてはいかがでしょうか。

※オプショナルツアーの料金は予告なく変更となる場合もありますので、予めご注意ください。▼フランスのオプショナルツアーはこちら

ポケットWi-FiまたはSIM(プラスチックSIM、eSIM)などの通信費

ポケットWi-FiまたはSIM(プラスチックSIM、eSIM)などの通信費費用の目安:1日あたり約980円~

主流はSIMカードやeSIM、ポケットWi-Fiのレンタルです。
海外ローミングの場合、設定自体は簡単ですが、他と比べると割高になることがあります。

▼海外旅行ならHISのレンタルWi-Fi(外部サイト)HISモバイルのWi-Fi

海外旅行保険

海外旅行保険

海外では日本の保険が適用されず、病院にかかった際には高額な医療費が発生することがあります。
旅行先での怪我や病気等、万が一の事態に備えて海外旅行保険に加入することをおすすめします。

盗難にあった際にも保険が適用されますので安心です。

【海外行保険の費用(1人当たり)】
4日間:約2,000円~
1週間:約2,600円~

※利用する保険会社や加入プランにより費用は変わります。

クレジットカード付帯の海外旅行保険は補償内容がどのようなものか必ず確認しましょう。

ビザ申請費用

ビザ申請費用

2026年より日本国籍のパスポートでEU諸国に渡航する場合、ETIAS(欧州渡航情報認証制度、エティアス)への申請が必要となります。

【利用条件】
・90日以内の一般的な観光
・短期のビジネス
・目的地に向かうための乗り継ぎ、乗り換え有効期間は3年間またはパスポートの失効日までで、有効期間内であれば何度でも対象国に渡航できます。申請費用は7ユーロ(約1,130円)、18歳以下と70歳以上は無料です。
申請はオンラインのみ
申請後承認されると「渡航認証許可」がメールで届きます。
承認結果は当日中とされていますが、最大30日かかることもあるため、早めに申請しておくと安心です。

詳しくは、ETIAS公式サイト(外部サイト)でご確認いただけます。

フランス旅行ツアーの費用はどのくらい?

フランス旅行ツアーの費用はどのくらい

フランス旅行のツアーには航空券代と宿泊費に加え、世界遺産を訪れたり、南フランスやロンドンなど複数都市を周遊するプラン、名物料理の食事付きプランなどさまざまなツアーが展開されています。

フリープランのツアーにオプショナルツアーを組み合わせてオリジナルな旅を楽しむこともできます!

▼フランス旅行・ツアーをお探しの方はこちら

フランス旅行は出発から帰着まで添乗員が同行する「添乗員同行ツアー」が人気です。添乗員同行ツアーでは個人では行きにくい人気観光スポットやレストランでの食事付きなど、充実したツアー内容と種類が展開されています。

添乗員が同行しないツアーと比較すると少々料金は高くなりますが、添乗員がいる安心感とツアーの満足感で評判は高く、行きたい場所が決まっている方や初めてのフランス旅行の方にはとくにおすすめです。

ツアーの予算に現地でかかる費用をプラスすると予算が立てやすくなります。

▼添乗員同行ツアーをお探しの方はこちら

フランス旅行の費用を安くするには?

1.旅行の時期

フランス旅行の費用を抑えたい場合は、オフシーズンにあたる1月~2月頃や夏休み、年末年始の間の10月~11月頃に旅行を計画するのがおすすめです。
フランスの冬は曇りがちな日が多いですが、観光客が少ないため混雑する人気の観光場所をゆったりと観光できます。

航空券だけでなくホテルの価格も下がるため、ホテルのランクを上げてみるのもいいかもしれません。

2.滞在中の食費

フランス旅行は比較的長期間になるため、滞在中の食費がかさみます。
旅行の醍醐味でもある食事ですが、食費を節約すると費用を抑えられます。

レストランやカフェよりも、比較的価格が抑えられる市場や屋台を利用したり、スーパーマーケットの食材や街のパン屋を利用して現地の食事をぜひ楽しんでみてください。

3.割引や特典の利用

早期割引や学生旅行限定の特典や割引があるツアーもあります。
博物館や美術館などの入場料にも学生料金がありますので、卒業旅行や学生旅行を計画する際にはぜひ利用しましょう。

▼学生旅行や卒業旅行をお探しの方はこちら

海外航空券とホテルを自分好みにアレンジすれば予算に合わせたオリジナルの旅を楽しむことができます。

フランス滞在中に必要な費用

フランス旅行前に手続きが必要な費用の次は、滞在時に必要な3つの費用について見ていきましょう。

食事代

食費費用の目安:1日あたり約6,000円~

フランスは日本より物価が高めで、人気観光地のレストランでは価格が高めに設定されていることもあります。
1日約10,000円を予算とすると安心です。

本場のフランス料理を味わいたい方はレストランでの食事がおすすめです。値段は張りますが満足度は非常に高いでしょう。

レストランやカフェでの食事以外に屋台や市場で食事をしたり、街のパン屋やスーパーマーケットで食材を調達するのもおすすめ。

街のパン屋はサンドイッチ約5ユーロ(約810円)、バケットは約1.3ユーロ(約210円)くらい。カフェレストランでの食事はランチで約15ユーロ(約2,430円)くらいです。

交通費

交通費費用の目安:1日あたり約1,000円~

フランスの主要都市ではバス、メトロ(地下鉄)などの交通機関が発達しています。

メトロ・国鉄電車・RER共通チケット
・Ticket Métro Train RER:大人2.5ユーロ(約410円)子供1.25ユーロ(約205円)イル・ド・フランス地域圏内は一律料金
※2025年1月からゾーンごとに設定されていた料金が一律料金に変更されました。

バス・トラム共通チケット
・Ticket Bus Tram:大人2ユーロ(約330円) 子供(4〜9歳)1ユーロ(約165円)イル・ド・フランス地域圏内は一律料金

タクシー:初乗り料金
3ユーロ (約490円)~

※タクシーランプに「Taxi Parisien」の明記があるタクシーを利用しましょう。乗車後はメーターが稼働しているかも確認しましょう。

公共交通機関を利用するのはコスト的にお得ですが、スリや盗難被害も多いため、スーツケースやお買い物袋をもっての移動にはタクシーや配車アプリを利用するのが安心です。

鉄道でヨーロッパを周遊したい方は「ユーレイルグローバルパス」を使って鉄道の旅がおすすめです。
ヨーロッパ33ヶ国を周遊でき、乗り降りも自由となっています。

▼ユーレイルグローバルパスについて詳しく見る

お土産・ショッピング代

ショッピング費用の目安:約5,000円~

海外旅行では、お土産選びやショッピングも楽しみの一つですよね。

フランスのお土産はバターや紅茶、チョコレートなどの食品類やコスメ、雑貨が人気です。

食品類はスーパーマーケットで調達するのがおすすめです。
日本でも人気の高級バターやジャムなども置いてあり、その地域に密着した品物が比較的リーズナブルに購入できます。
パッケージも可愛いくお土産としても最適です。

高級ブランド品を取り扱う百貨店・デパートや大型ショッピングモールも多くあります。
デパートにはフランス限定品や高品質な商品が豊富に取り揃えられていますので、ショッピング好きの方はぜひ立ち寄りたい場所です。

※国が定めた日程で1月と6月にショップやデパートで「ソルド」というセールが開催されます。

ショッピングを楽しみたい方は予算を多めに見積もっていくとよいでしょう。

フランス旅行を予約する前に知っておきたいこと

フランス旅行を予約する前にフランスの基本情報を知っておくと、旅行の計画に役立つかもしれません。

フランス旅行のベストシーズンはいつ?

フランスのベストシーズンは春(4月~6月)と秋(9月~11月)です。
気候が穏やかで雨もそれほど多くなく過ごしやすい時季です。

春は日が長くなり穏やかな空気を感じながら街歩きを楽しんだり、カフェやレストランのテラス席でのんびり過ごしたりと贅沢な時間を味わえます。
夜間は涼しくなることもあるため、上着を持っていくと安心です。

秋は晴れる日が多く気候も安定して過ごしやすいでしょう。

※夏(7月~8月)はハイシーズンのため観光地では混雑が予想されます。

フランス旅行の安い時期はいつ?

フランス旅行の安い時期は1月~2月頃の冬季です。

フランスの冬は大変寒く雨が続いたり曇りがちな日が多いですが、観光客が少ないため混雑する人気の観光場所をゆったりと観光できます。

フランスの注意点は?

フランスの首都パリや人気観光地ではスリや置き引き被害、詐欺等の犯罪が多発しています。
安全な旅行を楽しむためにも貴重品は肌身離さず持ち、夜は不用意に出歩かないようにしましょう。

チップは必要?

フランスではチップの義務はありません。

レストランやカフェではサービス代金が含まれている場合が多いです。
快いサービスを受けた場合やサービスを頼んだときには、お礼として渡すとよいでしょう。

ホテル:感謝の気持ちを伝えるときには1~2ユーロ
飲食店:高級レストランやサービス料が含まれていない場合食事代の5~10%程度
タクシー:端数を切り上げる程度

各項目の予算を参考にフランス旅行を計画しよう

フランス旅行を計画しよう

費用の目安を決めて行きたい場所や購入したいもの、食べたいものなどをリストアップして滞在中の過ごし方を考えてみましょう。

▼フランス旅行をお探しの方はこちら

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