海の透明度が高く、ハワイ屈指のシュノーケリングスポットとして人気を集めるハナウマ湾は、色とりどりの熱帯魚やサンゴ礁が生息する自然公園です。
その景観の美しさに、天然の水族館に来たような感覚を覚えるかもしれません。
環境保護の一環として入園者数に制限を設けているため、人気のハナウマ湾に入園するにはオンラインでの事前予約手続きが必要です。

この記事では、予約の流れやコツ、アクセス方法、訪れる際の注意点など、ハナウマ湾への訪問を計画している方に役立つ情報を分かりやすく解説します。

ハナウマ湾はオアフ島屈指のシュノーケリングスポット

ハナウマ湾でシュノーケリングを楽しむ様子

オアフ島のワイキキから車で東へ約30分の場所にあるハナウマ湾は、全米ベストビーチランキングで1位に輝いたことのある美しい海洋公園です。
ハワイ語で「湾曲した湾」という意味を持つハナウマ湾は、火山活動によってできたクレーターが、長い年月をかけて波によって浸食され、馬の蹄のような地形になりました。

一番の魅力は透明度の高い海で、砂浜からも気持ちよさそうに泳ぐ魚の姿が見られます。 湾内は遠浅で波が穏やかなので、大人だけでなく小さな子どもも安心してシュノーケリングを楽しめます。
シュノーケリングの際には美しいサンゴ礁やカラフルな熱帯魚に出会えるほか、運が良ければ優雅に泳ぐウミガメや絶滅危惧種のハワイアンモンクシールの姿を見られるかもしれません。

ハナウマ湾はハワイ初の海洋生物保護区に指定されており、美しい自然を守るための取り組みが行われています。 そのためハナウマ湾の入場には事前予約が必要など守らなければならないルールが多数あり、訪問する際には保全活動への十分な理解と協力が必要です。

ハナウマ湾の予約方法や入園の流れ

ハナウマ湾のビーチ

ハナウマ湾の予約はオンラインで行うことができ、公式予約サイトから手続き可能です。
ここでは事前予約の手順や予約のコツ、入園当日の流れについて解説します。

事前予約前に知っておくべき基本情報

ハナウマ湾は人気スポットのため、受付開始からわずか数分で全ての時間枠が埋まってしまうことも珍しくありません。

予約開始時間や開園時間、閉園日などの基本情報を事前に確認した上で、どの時間枠で予約するか決めておくとオンライン予約の手続きが進めやすくなります。

【ハナウマ湾の基本情報】
  • 開園日 / 水曜日〜日曜日(月曜日・火曜日・クリスマス・元旦は閉園)
    ※【閉園情報】舗装工事のため、2025年9月8日から9月23日まで閉園
  • 開園時間 / 6:45~16:00(最終入園は13:30、ビーチの利用は15:30まで)
  • 事前予約の開始時間 / 入園希望日2日前のハワイ時間午前7時から手続き可能
  • 入園料 / 2025年8月現在の入園料は大人25ドル(約3,700円 / 12歳以下の子どもは無料)
  • 支払い方法 / クレジットカードまたはデビットカード。決済時に手数料として2.35%が加算されます。

    予約の手順と予約攻略のコツ

    事前予約は、以下の流れで手続きを行います。

    【事前予約の手順】
    1. 管理局の公式予約サイト(PROS)(外部サイト)にアクセスし、ログインする
    2. 入園希望日時を選択する
    3. オリエンテーションビデオの視聴開始時刻を選択する
    4. 代表者の氏名・Eメールアドレス・電話番号、訪問人数を入力する
    5. 入園料の支払い手続きをする
    6. 予約完了のメールが届く

    予約成功のカギは、事前準備と公式予約サイトへのアクセスタイミングにあります。

    【予約攻略のコツ1】予約開始時間前に予約に必要な準備を済ませる
    予約サイトのアカウントを事前に作成し、クレジットカードの情報や、ハナウマ湾を一緒に訪れる家族や友人の情報を、すぐに取り出せるようにしておきましょう。

    【予約攻略のコツ2】ハワイ時間の午前7時になった瞬間に公式予約サイトにアクセスする
    予約開始時間ぴったりに管理局の公式予約サイト(PROS)の予約フォームにアクセスするのがポイントです。アクセスが集中して、つながりにくい場合は、焦らずに待つか一度だけリロードしましょう。

    ▼日本とハワイの時差はこちらの記事でチェック!

    事前予約できなかった場合の対処方法

    事前準備をしっかり行っていても、アクセス集中により予約できなかった場合は、当日券を購入するという方法もあります。
    しかし、事前予約同様に開園後すぐに完売となってしまう可能性が高いため、開園時間の午前6:45より前から待つ必要があります。
    もし当日券も購入できなかった場合は、ハナウマ湾へは入園できませんので、ご注意ください。

    確実にハナウマ湾に入園したいのであれば、オプショナルツアーを申し込むのがおすすめです。オプショナルツアーに参加であれば自分で事前予約をする手間も省け、スムーズに入園できます。

    ハナウマ湾入園当日の流れ

    ハナウマ湾入園当日は、予約した入場時間の15分前までに入場窓口に行きましょう。

    入場窓口に着いたら、 予約完了時に届いた予約確認書とパスポートなどの身分証明書を提示し、ハナウマ湾の自然環境や生態系の保護、歴史、訪問者が守るべきルールや安全について学ぶ約10分間の教育プログラムビデオを視聴します。

    ビデオの視聴が終わると、いよいよハナウマ湾に入園です。

    ハナウマ湾の楽しみ方ガイド

    ハナウマ湾

    美しい自然が魅力のハナウマ湾では透明度の高い海でのシュノーケリングをはじめ、さまざまな楽しみ方があります。
    ここでは4つの楽しみ方をご紹介します。

    ビーチアクティビティを満喫する

    シュノーケリングを楽しむ様子

    ハナウマ湾では、さまざまなビーチアクティビティが楽しめます。
    透明度の高い海で、カラフルな熱帯魚やウミガメと一緒に泳ぐ体験は、他では味わえない特別なもの。
    シュノーケリング用具は現地でレンタルできるので、手ぶらで訪れることも可能です。

    ライフジャケットも借りられるので、泳ぎに自信のない方や小さな子ども連れの方も安心です。
    そのほか、シュノーケリング以外にダイビングも楽しめます。
    ダイビングでは、より間近で熱帯魚などの姿を見られます。

    海遊び&砂浜でのんびり過ごす

    ハナウマ湾ではビーチアクティビティだけではなく、海にぷかぷか浮かんで空を眺めたり、ビーチバレーなどで海遊びを楽しんだりもできます。

    真っ白でサラサラの砂浜でのんびりと過ごすのもおすすめです。
    波の音を聞きながらリラックスした時間を楽しめ、日常の喧騒を忘れるひとときが過ごせます。

    ビーチには日陰が少ないので 、日焼け対策は必須。
    タオルやビーチマットを持参しましょう。

    また、駐車場の近くに芝生エリアがあるので、ピクニックも楽しめます。

    景観を楽しむ

    ハナウマ湾_全景

    ハナウマ湾全体を見渡せる展望台からは、美しい弧を描く海岸線やエメラルドグリーンの海、白い砂浜を一望できます。

    湾を取り囲む崖の緑と海の美しいコントラストは、自然の雄大さを感じさせてくれます。 写真撮影にも最適なスポットなので、カメラを持って訪れてみてはいかがでしょう。

    また、トレッキングコースを散策しながら、さまざまな角度からハナウマ湾の景色を楽しむのもおすすめです。

    ショッピングを楽しむ

    ハナウマ湾では、ショッピングも楽しめます。

    海洋教育センターの中にギフトショップがあり、マグカップやTシャツなどを購入できます。
    ここでしか手に入らないアイテムを探したり、お土産選びをしてみてはいかがでしょう。

    ビーチで飲食したい時は、ハナウマ湾の入口付近にあるBay Rock Cafeという売店で、ハンバーガーなどの軽食やドリンクなどを購入可能です。

    そのほか車で約5分の場所に、衣服やアクセサリー、雑貨、水着などを取り扱うお店や、パンケーキや多国籍料理などが味わえる飲食店が軒を連ねるショッピングセンター「ココ・マリーナ・センター」があります。

    ハナウマ湾から少し足を延ばして、ランチやショッピングを楽しんでみても良いかもしれません。

    ワイキキエリアからハナウマ湾への行き方ガイド

    レンタカーで観光を楽しむ様子

    ワイキキからハナウマ湾へは、レンタカーやタクシー、オプショナルツアーなどさまざまな方法でアクセスできます。
    ここでは5つのアクセス方法をご紹介します。

    自由度重視なら「レンタカー」

    時間にとらわれずにハナウマ湾を楽しみたいという方は、レンタカーを利用してみてはいかがでしょう。

    ハワイは入国後1年以内であれば、日本の運転免許証だけで運転が可能です。
    (※ただし、万が一事故などのトラブルに遭った際、国際免許証がないと無免許運転とみなされる場合もあるので注意が必要です。)

    ワイキキからハナウマ湾まで車で約30分、駐車場は300台まで駐車可能で、2025年8月現在の駐車料金は1日1台3ドル(約450円 / 支払い方法は現金のみ)です。
    レンタカーなら、途中で他の観光スポットに立ち寄ることもできます。

    混雑時は満車になって駐車できない場合があるので、早朝に到着するように計画を立てると良いかもしれません。

    ハワイには、アプリ1つで数時間単位で車をレンタルできる「HUI」というサービスもあります。
    ハナウマ湾に行く時だけレンタカーを使いたいなど、一時的にレンタカーを使用したいという方におすすめです。

    ▼ハワイでのレンタカー利用についてはこちらをチェック!

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    手軽さ重視なら「タクシー」や「配車サービス」

    運転に自信がない方や、時間を気にせず自由にハナウマ湾を楽しみたいという方はタクシーや配車サービスの利用がおすすめです。

    ワイキキからハナウマ湾までのタクシー料金は、2025年8月現在で約45ドル(約6,700円)+チップ代です。

    ハナウマ湾にはタクシー乗り場がないので、帰りのタクシーは事前に予約しておくと安心です。
    またハワイではスマートフォンのアプリで車の手配や目的地の入力、料金の支払い手続きまで行える「Uber」や「Lyft」などの配車サービスも利用可能です。

    価格重視なら「バス+徒歩」

    ワイキキ通りを走るバス

    ワイキキからハナウマ湾へバスで行くには、クヒオ通りなどからThe Bus(ザ・バス)の13番、2番のバスに乗車し、途中でRoute 1Lのバスに乗り換える必要があります。
    ハナウマ湾の最寄りのバス停名は「ルナリロ・ホーム ロード+カラニアナオレ・ハイウェイ」です。

    バスの乗車時間は約1時間15分で、降車するバス停から約30分歩くとハナウマ湾に到着します。

    費用を抑えてリーズナブルにハナウマ湾へ行きたい方に適した移動手段ではありますが、時間帯によって混雑する場合があり、ビーチを楽しむグッズを持って約30分の道のりを歩くのは非常に大変です。
    また、乗り換えも必要なため、初めてハナウマ湾へ行く方やThe Busの利用に慣れていない方は、他の移動手段を利用したほうが良いかもしれません。

    確実さ重視なら「オプショナルツアー」

    ハナウマ湾でシュノーケリングを楽しむ様子

    初めてハナウマ湾を訪れる方や慣れない交通機関の利用が心配な方は、オプショナルツアーの利用がおすすめです。

    オプショナルツアーを利用するとワイキキエリアから送迎があるほか、シュノーケルセットのレンタルも付いているので手ぶらでシュノーケリングを楽しめます。
    オプショナルツアーに参加の場合は、ハナウマ湾の公式ホームページでの事前予約手続きは不要です。

    ▼ハナウマ湾に行くオプショナルツアーをお探しの方はこちら

    展望台へはLeaLeaトロリーでも行ける

    水曜日〜日曜日にLeaLeaトロリーの東オアフ絶景・ラインの3便目以外に乗車すると、ハナウマ湾展望台まで行けます。
    ただし、LeaLeaトロリーのハナウマ湾展望台停留所は15分間の下車観光のみ可能で、ハナウマ湾に滞在したり、この停留所から乗車することはできません。

    HISのパッケージツアーを利用してハワイへ行く場合、ツアー特典として滞在中LeaLeaトロリーが乗り放題になるプランもあります。(※)
    HISのパッケージツアー利用時に、展望台からハナウマ湾の美しい景観を楽しみたいという方は利用してみてはいかがでしょう。
    ※プランによってはLeaLeaトロリーの乗車特典が付いていないコースもあります。予約時に必ずご確認ください。

    ▼LeaLeaトロリーの東オアフ絶景・ラインについて詳しく知りたい方はこちら

    ハナウマ湾を訪れる際に注意すること

    ハナウマ湾のビーチ

    ハナウマ湾では自然環境を保護するために、いくつか注意しなければならないことがあります。
    ここでは美しい自然を守り、安全に楽しむために必要な注意事項をご紹介します。

    環境保護のためにハナウマ湾で禁じられていること

    ハナウマ湾の生物や美しい自然を守るために、下記のような行為は禁止されています。

    • サンゴが付着した岩礁に触れる、座る、歩く行為
    • 魚に餌を与える行為
    • ハナウマ湾から貝殻や砂などの自然のものを持ち帰る行為
    • ハナウマ湾での飲酒および喫煙
    • ゴミを放置する行為
      ハナウマ湾にはゴミ箱が設置されていないので、ゴミを持ち帰る必要があります。

    また、ハナウマ湾では、サンゴ礁や海洋生物への直接的な接触は禁止されています。 シュノーケリングなどのアクティビティを楽しむ際には、適切な距離を保ちながら観察するようにしましょう。

    ハワイでは、サンゴ礁に有害とされる成分(オキシベンゾンとオクチノキサート)を含む日焼け止めの販売が禁止されており、海洋生物が暮らす環境に配慮されているリーフセーフの日焼け止めの使用を推奨しています。

    これらのルールは、ハナウマ湾の素晴らしい自然環境を未来へ引き継いでいくために不可欠なものです。
    訪れる際は、自然への敬意を払い、責任ある行動を心がけるようにしましょう。

    ビーチアクティビティを楽しむ際に注意すること

    ハナウマ湾でビーチアクティビティをする際は、安全に留意して楽しむようにしましょう。

    水深が深い岩礁の外側エリアは潮の流れが速くなる恐れもあるため、初心者の方は岩礁の内側の浅いエリアで楽しむことをおすすめします。

    海の状況は急に変わることがありますので、天候が悪化したら無理せず海から上がりましょう。
    また、泳ぎに自信がない場合は、ライフジャケットの着用を検討しましょう。

    ハワイの日差しは強いので、環境に優しいリーフセーフの日焼け止めクリームをこまめに塗ったり、帽子やサングラスを着用すると良いかもしれません。

    ハナウマ湾に関するよくある質問

    ハナウマ湾に関する質問の中から、よくある質問を5つご紹介します。

    Q. 事前予約できないと、本当に入園できませんか?
    A. はい、ハナウマ湾の入園にはオンラインでの事前予約が必須です。予約なしでは入園できません。例外は、非常に数が少ない当日券を早朝から並んで確保できた場合のみです。

    Q. シュノーケリングをしたことがない初心者でも楽しめますか?
    A. はい、大丈夫です。ハナウマ湾は遠浅で波が穏やかなため、シュノーケリングデビューにも最適です。浅瀬で顔をつけるだけでもたくさんの魚を見ることができます。

    Q. 小さな子ども連れでも楽しめますか?
    A. はい、楽しめます。砂遊びをしたり、波打ち際で水遊びをしたりするだけでも良い思い出になります。ライフジャケットを持参すると、より安心してシュノーケリングに挑戦できます。

    Q. 現地にロッカーや更衣室はありますか?
    A. はい、ビーチには有料ロッカー、更衣室、無料の屋外シャワーが完備されています。 貴重品はロッカーに預けることをおすすめします。

    Q. 滞在時間の目安はどれくらいですか?
    A. 現地での滞在時間は、2〜3時間ほどが目安です。シュノーケリングをじっくり楽しむなら、半日ほど時間を確保すると良いでしょう。

    ハナウマ湾で透明度の高い海を楽しもう

    砂浜からも泳ぐ魚の姿が見えるほど透明度の高いハナウマ湾は、大人も子供も楽しめるシュノーケリングスポットです。

    ワイキキからもアクセスしやすく、レンタカーやタクシー、オプショナルツアーなど自分に合った方法で訪れることができます。

    事前予約が必要になったことで、以前よりも混雑が緩和され、より快適にハナウマ湾の自然を満喫できるようになったと言えるかもしれません。

    この記事を参考に予約方法やアクセス方法、ハナウマ湾の楽しみ方を確認し、透明度が高い海を泳ぐ熱帯魚やサンゴ礁との出会いを満喫してみませんか。

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