容量無制限プランはこんな人におすすめ！海外Wi-Fiレンタルプランの比較

最終更新日:2025.06.16

Wi-Fiルーター
海外旅行や出張に出かける際に、必須アイテムといえば「スマートフォン」。
現地での情報、地図検索、SNSの更新など、日本同様海外においても通信なしではやっていけません。
海外で通信するための手段の1つに「海外Wi-Fiレンタル」があります。
気になるのは容量やスピードで「何回くらい地図情報を検索できるのだろう？」「速度制限になったらいやだな」と不安を感じる人もいると思います。
Wi-Fiレンタルには様々なプランがありますが、中には「無制限のプラン」を設定している会社も。
この記事では、主にプランの選び方と無制限プランについて解説します。

そもそもWi-Fiレンタルは必要なの？

日本でもだいぶお馴染みになってきたフリーWi-Fi。海外においても空港や駅、ホテルやカフェなどで利用できるフリーWi-Fiが数多く存在します。
ホテルや空港のフリーWi-Fiを使えば、そもそもWi-Fiをレンタルしなくても事足りるんじゃない？と思う方もいるのでは。
フリーWi-Fiは、誰でも接続できる反面セキュリティや不正アクセスやウイルス感染のおそれが。また、ハッキングによる個人情報の抜き取りや、読み込みが遅いといった不具合も発生しているのが現状です。
日本国内であれば言葉の心配がないため、「あやしい」と思ったものには接続しないなど、ある程度対策ができるものの海外においては、言葉の面からも判断することが難しい上に、メールアドレスやパスワードを入力することも多く、心配になり使えなかったなんてことも。
そう考えると、自分だけで使えるレンタルWi-Fiがあったほうが安心でしょう。

海外Wi-Fiレンタルのプランの選び方

3G回線か、4G回線かを選ぶ

3G回線と、4G回線の違いは、通信速度です。
3Gの方が通信速度が遅い分低価格。4Gの方が通信速度は速く、料金は高くなります。
しかし通常日本では4Gの環境にいることが多いため、3Gでは通信スピードが遅く、データを読み込むのに時間がかかりストレスを感じてしまうことも少なくありません。
※国や地域によっては、4Gを選択できないこともあります。

使用する国や地域を選ぶ

使用する国やエリアを選びます。
1ヵ国であれば選択した国でのみ使用できます。
周遊する場合には、渡航する地域により回線が異なるため、大きくはアジアエリア、アメリカ・オセアニアエリア、ヨーロッパエリアなどエリアを選択。

容量を選ぶ

渡航先でどのくらい使用するかを考慮し、容量プランを選択します。
容量により、一日あたりのレンタル料金が異なることもあり、ここで悩む方が多数いらっしゃるようです。
1日あたり300MBと大容量の600MBのデータ通信容量で、どれくらいインターネットを利用できるのかを見てみましょう。

項目	300MB （通信料回数/ページ）	大容量600MB 通信料回数/ページ
Web閲覧	約1,200ページ分	約2,400ページ分
メール送信（画像添付500KB）	約600通	約1,200通
LINEテキスト（500文字程度）	約150,000回	約300,000回
LINE音声通話	約720分	約1,440分
YouTubeでの動画視聴	HD画質なら約2分	HD画質なら約4分
マップ閲覧	約80回	約160回

300MB
LINEやメールを使用してテキストでのやり取りがメインの場合は、通信容量もさほど必要ありません。
必要最低限程度のWEBの閲覧や、LINE等で音声通話をしても300MBあれば充分です。

大容量600MB
複数人で1台のWi-Fiを使用する予定の方や、地図アプリやルート検索などを頻繁に使う方・SNS等への画像アップ・LINEなどの音声通話や動画通話などを頻繁に使う方は300MBでは心もとなくなります。
使用する環境や閲覧するサイト、利用時間などによって、海外Wi-Fiの通信容量が大きく左右されますが、行く先々でお店や観光スポットを調べてルート検索などをしていると、思っている以上に容量を使用しますので注意が必要です。

通信容量を使い果たしてしまったらどうなるの？

契約している通信容量を使い果たしてしまった場合は、一般的には低速になります。日本でも低速になった経験をした方もいるかもしれませんが、テキストメール程度であれば使用できます。地図情報などは通信ができないことがあるので、見知らぬ土地においてはちょっとしたパニックになることも。レンタルの会社によっては現地で容量を追加できるものもあるので、容量が心配な方は確認した上でレンタルしましょう。

無制限プランは、こんな方にをおすすめ

最低限の通信ができれば問題ない方は、制限ありのプランでも快適に使用できると思います。通信容量を気にせず使いたいという方には、「無制限プラン」がおすすめです。
Wi-Fiの無制限プランは、「容量を気にせず使いたい！」というユーザーの声から生まれたプランのため、ズバリ！以下のような方におすすめなプランです。

・友達や家族など複数人で旅行をする方・旅行中、ルートやレストランなど調べながら動きたい方・子連れ旅行・LINEなどのメッセージアプリで時間を気にせずトークしたい方・SNSで動画や写真をリアルタイムに共有したい方

友達や家族など複数人で旅行をする方

1つのWi-Fiで最大5～10台のスマホやPCを接続することが可能です。
友人や、家族旅行など複数人でいく場合などに、無制限であれば、容量を気にせず使用できるので余計なトラブルも発生しません。但し、別行動が多い場合などには1台ではなく複数台レンタルしたほうがいい場合もあります。

旅行中、ルートやレストランなど調べながら動きたい方

Googleマップなどの地図アプリで出発地や目的地を入力して地図を開きながら観光したり、街歩きしながら気になる観光スポットやお店などを調べるなど、とくに地図アプリを使う場合は容量が大きくなるため無制限プランがおすすめです。
但し、歩きスマホは迷惑行為にあたる上にスリにあうこともあるので、必要な場合のみ鞄から取り出すなど注意が必要です。

子連れ旅行

特に小さい子供連れの旅行では、公共機関での移動やレストランなどで騒ぎださないか、周囲に気を遣うものです。
動画があればおとなしくできる子には、無制限プランがおすすめ。
予めタブレットにお気に入り動画をおとしていくのもありですが、旅行前は何かと時間がなかったり、端末の容量がいっぱいってことも。また、ホテルでいつもと違う環境に「場所見知り」する子も、お気に入りの動画をみれば家にいるような気分になり落ち着く場合も！周囲を気遣ったり、子供の機嫌を気にしたりすることなくママ・パパのストレスの軽減につながります！

LINEなどのメッセージアプリで時間を気にせずトークしたい方

恋人や家族など、LINEなどのアプリで時間を気にせずトークしたい方にもおすすめです。
音声のみの通話であればそこまで容量を気にしませんが、TV電話になると容量は大きくなります。

SNSで動画や写真をリアルタイムに共有したい方

InstagramやLINEやなどのアプリで家族や友人にリアルタイムで旅の様子を共有したくなりますよね？
最近は、写真だけでなくより臨場感の伝わる動画を共有する方が増えてます。
写真と比べるともちろん容量は大きくなりますので、容量を気にしすぎずにアップできれば、旅は一段と楽しくなります。

料金比較

Wi-Fiのレンタルプランには、Wi-Fiのレンタル料金とは別に、任意にはなりますが補償プランの料金が発生します。補償プランが含まれているのか、いないのかを確認した上で料金を比較しましょう。補償プランの内容によりますが、1日300円～500円程度かかります。
HISモバイルでは、レンタルセットの水没・盗難・紛失や時の弁償代が全額補償となる補償制度が含まれた料金プランです。盗難・紛失の場合は、証明書が必要となりますが補償代金が含まれているので安心です。
以下は、300MB・600MBはGLOBALWiFi、無制限はHISモバイルの1日あたりのレンタル料金となります。
HISモバイル公式ページはこちら

方面	4G通常（300MB）	4G大容量（600MB）	4G無制限
ハワイ	1,000円	1,110円	900円
グアム	1,000円	1,110円	1,600円
韓国	650円	660円	900円
台湾	850円	860円	900円
香港	800円	1,000円	1,300円
タイ	950円	960円	1,300円
インドネシア	1,000円	1,100円	1,300円
オーストラリア	1,300円	1,500円	1,600円
アメリカ本土	1,000円	1,110円	1,100円
イタリア・フランス	1,000円	1,110円	1,100円
ヨーロッパ周遊	1,100円	1,200円	1,600円

※2020年2月時点の料金表です。

注意点

Fair Usage Policyとは？

現在、世界各国の通信会社において「データ通信の公正利用（Fair Usage Policy）」という考え方が一般的になってきています。
接続維持を優先するため、自動的に4G回線から3G回線に接続し速度が低下する場合があったり、無制限プランであっても、渡航先の通信会社規定により、動画の閲覧・TV通話・位置情報ゲーム・ファイルダウンロードなど短期間で大量通信を行われた際に通信制限がかかる場合があります。その場合には大量通信は極力控えることで解消されることもありますが、通信制限が発生し復旧ができなくなる場合もありますので注意が必要です。

Fair Usage Policy (FUP) とは

世界の通信会社が制定した、電波の公平な利用のための方策です。ネットワーク品質の維持および公平な電波利用の観点から、国内外の通信会社では、短期間に大量のデータ通信を行うユーザーに対して、通信量の制限を行う場合があります。その場合、インターネットに接続ができなくなる、または極端に通信速度が落ちることがあります。上記理由により、通信の制限が発生した場合、商品の利用期間中での復旧ができなくなります。動画の閲覧、ネット通話、大容量ファイルのダウンロード、オンラインゲームなどは極力控えるようにしましょう。尚、利用制限が発生しても、その期間の利用料金はかかってしまいます。

例えば、YouTubeを閲覧する場合は、画面右上から画質の設定が可能です。数字が大きいほど容量を使うため、小さい数字を選ぶことで画像は粗くなりますが容量をおさえることはできます。