話題の「Revolut(レボリュート)」を海外旅行、海外出張時にどのように活用できるのか?
この記事では、日本版Revolutのサービス内容から、特に海外旅行や海外出張時に便利な機能である3つのサービス「外貨両替」「リアルカード」および「海外ATM」について、旅行の準備の時系列に沿って紹介します。

少しでも海外旅行をお得に快適にする術を身に着けて、海外での時間をたのしみましょう。

Revolut(レボリュート)とは

Revolutとは?

Revolut(レボリュート)とは、外貨両替サービスや海外・国内送金を提供する金融アプリです。
2015年にイギリスで誕生し、日本でも2020年からサービスが開始され、さまざまなサービスが利用できることで注目を集めています。

【Revolutのアカウント開設で利用できる主なサービス】
  • 外貨両替
  • スマートフォン決済やタッチ決済に対応したデビットカードの発行(リアルカード、バーチャルカード)
  • 海外ATM
  • 海外送金
  • 支出管理
  • 海外eSIMの購入・利用

Revolutでできること

海外旅行での支払いの心配を解消してくれる、Revolutの主な機能を3つご紹介します。

1.スマートフォンで、日本円を渡航先の通貨に両替できる

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空港や現地の両替所などに比べると、お得な為替レートで35種類以上の通貨に両替ができます。
アメリカドル、ユーロはもちろん、韓国ウォン、タイバーツ、フィリピンペソ、シンガポールドル、オーストラリアドル、香港ドルなど日本からの渡航先の通貨を網羅しています。

2.買い物や食事、ホテルなどでの支払い

クレジットカード(イメージ)

Revolutのアカウントを開設すると「リアルカード(プラスチックカード)」と「バーチャルカード」の2種類のカードを作成することができます。
事前にチャージをし、チャージした限度内での利用が可能なため「使い過ぎ」を防ぐことができます。

また、安心して利用できる機能として、リアルタイムに利用通知が届きます。
紛失・盗難、スキミングなどが起こった場合でも、アプリ内ですぐにカードの使用を止めることができるため、被害の拡大を防ぐことができます。
さらに、Revolutカードをスマートフォンのウォレット(Apple PayやGoogle Pay)に追加して、スマートフォンで決済できるので、旅行先での支払い時に都度財布を取り出さなくてすみ、よりセキュリティに配慮できます。

3.海外ATMで現地通貨を引き出す

ATMを引き出す様子

クレジットカードや、キャッシュレス決済がスタンダードとなりつつある現在。
日本においても、場所によっては支払いが「現金のみ」ということがあるように、海外においてもキャッシュが必要となることがあります。
そんな時に便利なのが、ATMで現地通貨を引き出す機能。
Revolutのリアルカード(プラスチックカード)があれば、お得なレートで引き出すことができ、原則としてRevolutの引き出し手数料などもかかりません!(※)
なお、国や場所、時間帯により、海外のATMの手数料が発生することがあります。
通常、通貨を引き出す際にATMの画面に表示されるため確認しましょう。

(※)両替やATMの引き出しにおいて無料で利用できる額はプランによって異なります。スタンダードプランの場合は、外国為替市場の営業時間外(米国東部標準時間の金曜日17:00から日曜日の18:00まで)の両替には1%の為替手数料が発生します。
また、スタンダードプランの場合、無料利用枠30万円を超えた両替には0.5%の為替手数料が必要になります。

海外旅行や海外出張を想定したシミュレーション

旅前(出発前)にやること

準備リスト

●日本でRevolutのアカウントを開設する

【Revolutのアカウント開設方法】
  1. Revolutのアプリをダウンロード
    Revolutのアカウント開設は、スマートフォンなどからアプリをダウンロードすることで行えます。
  2. 必要項目の登録
    お住まいの国、メールアドレス、パスコードを設定した後、本人確認に必要な情報(氏名、住所、生年月日、職業)を入力し「運転免許証」か「マイナンバーカード」より本人確認書類を選択します。
    ※日本国籍以外の方の場合は「在留カード」か「特別永住者証明書」から選択いただきます。
  3. 本人確認書類の申請(運転免許証かマイナンバーカードより選択)
    選択した本人確認書類等をアプリ上からアップロードします。
  4. お客様のRevolut IDとなる「Revtag(レブタグ)」を設定
  5. 有料プランの案内(プランはあとでも選択可能です)
    日本で利用できるRevolutプランは「スタンダード/月額:無料」「プレミアム/月額:¥980」「メタル/月額:¥1,980」の3種類。
    プランの種類により、両替やATMを無料で利用できる額が異なります。
    海外出張や、海外旅行にでかける頻度が多い方、そして海外でも日本にいるのと同じようにスマートにお金を使いたい方は、有料プランの特典を比較して、ご自身により適したプランを検討するのがいいかもしれません。
    プラン種類 スタンダード プレミアム メタル
    料金 月額:無料 月額:980円 月額:1,980円
    外貨両替の上限 30万円/月 上限なし 上限なし
    海外ATMでの引き出し可能額の上限 2万5千円/月 5万円/月 10万円/月
  6. カードの種類
    • リアルカード(プラスチックカード)
    • バーチャルカード
    上記の2種類が利用可能です。

具体的な旅行の予定がある方は、このタイミングでリアルカード(プラスチックカード)を注文しましょう。
店舗でApple PayやGoogle Payでの支払いが可能ですが、旅行先でのATMの現金引き出しにはリアルカードが必要です。

※リアルカード発送料500円の支払いのため、チャージが必要となります。詳細については後述の「チャージ方法」をご覧ください。

Revolutではリアルカードとバーチャルカードの両方を利用することができますが、そのバーチャルカードも、Revolutアプリ内で複数用意されています。
●同じカード番号が何度でも使用できるバーチャルカード
●取引ごとにカード情報が変更される「使い捨て」バーチャルカード
オンラインショッピングにおいて使い捨てバーチャルカードを使うと、スキミングなどの被害を防ぐことができセキュリティ対策としても有効です。
※サービス内容の詳細はRevolutの公式サイトでご確認ください。

●必要なタイミングで、必要な金額をチャージをする

・チャージする通貨は?
日本円でのチャージになります。
即反映され、スマートフォンの画面でも確認できるので安心です。もちろん、現地でのチャージも可能です。

・チャージ方法は?
✓銀行振り込み
✓Visaデビットカード(チャージ手数料:無料)
✓クイック銀行チャージ(みんなの銀行口座直結のチャージ)(チャージ手数料:無料)
✓Mastercardクレジットカード・デビットカード(チャージ手数料:無料)
✓Mastercardプリペイドカード(チャージ手数料:1.3%)
✓その他のカード(チャージ手数料:1.7%)
(国内で発行されたVisaクレジットカード・プリペイドカードおよび、国外で発行されたVisaおよびMastercardブランドのすべてのカード、およびVisaおよびMastecardブランドのすべての法人・ビジネスカード)
※クレジットカード、デビットカードおよびプリペイドカードでチャージした場合は、送金やATMでの引き出しができないため、注意が必要です。

●渡航先の通貨に両替する


為替レート

通常、空港や現地での両替所では、「外国為替手数料」に加えて「外国通貨取扱手数料」が含まれるためレートは高めに設定されていることが多いです。
海外旅行前に日本円から現地通貨へ両替し、帰国時に再び日本円に戻すと、それだけで上記手数料が発生し、一般的に往復で4%ほどの手数料が必要になります。

一方Revolutアプリでの両替であれば、現金の両替とは違って、お得な為替レートで設定されており、外国通貨取扱手数料(※)が必要ありません。
スマートフォンの画面内にその時のレートが表示されているため、レートを確認した上で安心して両替が可能です。
しかも、両替した外貨は現地でデビットカード決済できるほか、ATMでの現金引き出しや送金にも利用することができます。

日本円でチャージした金額内で、その場でスマートフォンから両替が可能となります。

【利用例】日本円で5万円を銀行振り込みでチャージします。
そのうちの3万円分をUSドルに換金すると、アプリ画面には日本円とUSドルの残高が表示されます。

スマートフォンで気軽に外貨両替ができるため、円安傾向が続いている今、少しでも円高になったタイミングで準備することができます。

【外貨両替時の注意点】
スタンダードプランの場合は、外国為替市場の営業時間外(米国東部標準時間の金曜日17:00から日曜日の18:00ま で)の両替には1%の為替手数料が発生します。
またスタンダードプランの場合、無料利用枠30万円を超えた両替には0.5%の為替手数料が必要になります。

旅中(旅行中)で、便利なこと

●Revolutでの支払い方法

出発前の日本の空港で買い物する際は、決済時に「日本円」を選択し、現地について例えば空港からホテルまでのタクシー代は両替した現地通貨で決済することができます。

●現地通貨の引き出し方法

海外ATMで現地通貨を引き出すことが可能です。
Revolutはチャージした金額の範囲内で、両替した現地通貨を旅行先にあるATMで引き出すことができます。
プランによって、定められた無料枠の範囲内の金額であれば手数料なしで引き出すことができます。
無料枠を超えた場合は2%の手数料が必要になりますが、引き出しができなくなるわけではないので万が一の場合には、安心です。

●その他、特に海外旅行で便利なRevolutの機能

  • 会員同士の送金:Revolutのユーザー同士なら、手数料無料でいつでも即時に送金できます。(※1)
  • 割り勘機能:お好きな割合(パーセント、比率、金額のいずれでも)で即座に精算できます。
  • グループ請求機能:グループ旅行の場合はグループでの費用を追跡し(複数の異なる通貨で支払われた場合でも)都度即時にアプリ内で簡単に精算したり、旅行終了時の一括精算ができます。
  • 利用上限設定:カードごとに利用上限額を設定でき、使い過ぎを防止できます。
  • ラウンジパス:空港ラウンジを割引料金で利用できます。(※2)
  • eSIMサービス:100カ国以上で安定したモバイルデータ通信がアプリでシームレスに利用できます。Revolutアプリ内でeSIM購入も、データ残量確認も可能です。

(※1)銀行振込でチャージ(入金)された残高、および他のRevolutの利用者から個人間送金で受け取った資金のみ、ATMから現金を引き出すことができます。無料で行える額以内であってもATMの提供事業者によって手数料が発生することがあります。
(※2)【ラウンジパスについて】 プレミアムプランおよびメタルプランの会員のみ割引金額で利用可能。利用できる空港やラウンジには限りがあります。パスを購入する前に、アプリから利用可能なラウンジをご確認ください。
2時間以内に複数のラウンジを利用することはできません。ラウンジの利用時間は、各ラウンジの利用規約により異なりますが、通常は2〜3時間です。
ラウンジの利用およびアクセスには、弊社提携企業と加盟ラウンジの利用条件、ならびに弊社の空港ラウンジ利用規約が適用されます。

旅後(帰国後)にも、できること

Revolutにチャージした現地通貨が余ってしまった場合は?

・日本円に換金して、そのまま日本で使用することができます。
・余った外貨を、別の通貨に外貨両替することができます。

【とある旅行の一例】 Revolutに日本円でチャージして、現地でアメリカドルで利用。
余ったアメリカドルは、来月のヨーロッパ出張時に、ドルからユーロに変えて利用。

まとめ

スマートフォンでの決済

【Revolutの魅力】
海外旅行での不安のひとつが、お金にまつわること。
時代の変化とともに、両替方法や支払い方法も多様化しています。
Revolutのアカウントを開設することで「現地で現金がいくら必要だろう?」「多額な現金を持ち歩くのは不安」などの不安は軽減されます。
また、クレジットカードの携帯は必要(ホテルチェックイン時のデポジットとしての提示には必要)ですが、使い過ぎや、スキミングなどの対策としても有効です。
次回の海外旅行のお供に、まずは無料のスタンダードプランに登録して試してみるのはいかがでしょうか。

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