ベトナムの首都ハノイは、2026年現在、歴史的な円安の状況下でも物価が手頃で観光しやすい人気の都市。古都の趣と異国情緒あふれる魅力的なスポットが数多く存在します。

中でもフランス統治時代の面影と中国、ベトナムの伝統文化が交差するハノイ旧市街では、ベトナムグルメの食べ歩きやカフェ巡り、ショッピングなど、さまざまな過ごし方が楽しめます。本記事では、ハノイ旧市街でおすすめの楽しみ方や必見スポットなどを徹底解説します。(※掲載金額は2026年6月時点の目安です。)

ハノイ旧市街は、どんなところ?

ハノイ旧市街ハノイ大教会前の花売り

ハノイ旧市街は、ホアンキエム湖の北側に広がる、約100ヘクタールの広大な地域。1000年以上の長い歴史を持つエリアとしても知られています。

旧市街最大の特徴は、中国文化の影響を受けた「古民家」と、フランス植民地時代の面影を残す「コロニアル建築」が隣り合わせに並ぶ多国籍な景観です。

狭い路地にはバイクが行き交い、路上屋台からは食欲をそそる香りが漂うなど、アジア特有のエネルギッシュな雰囲気に包まれています。
その一方で、細い路地の奥にひっそりと佇む寺院や、カラフルな壁面のカフェが点在し、歩くたびに表情を変える街並みが魅力です。

ハノイ旧市街へのアクセス方法

ハノイ旧市街散策が楽しい旧市街の路地

ノイバイ国際空港から旧市街までは約27km離れており、主な移動方法は下記の3つです。

アクセス方法と目安料金
  • タクシー:約300,000〜400,000ドン(約1,850〜2,450円)
  • 配車アプリ:約250,000〜350,000ドン(約1,550〜2,150円)
  • 空港バス(86番):約45,000ドン(約280円)

ノイバイ国際空港から旧市街までタクシーで45〜60分、バスで60〜80分程度で到着します。

初めてベトナムを訪れる際や荷物が多い場合は、料金交渉の必要がない配車アプリの利用がおすすめです。日本出発前にアプリをダウンロードしておくと、空港到着後すぐに配車依頼ができるので便利です。

また、旧市街内は徒歩での散策が基本で、主要スポットは半径1km圏内に集まっています。

ハノイ旧市街でできること&楽しみ方

ハノイ旧市街観光を楽しむ様子活気あふれる旧市街の街並み

多国籍の文化が交差するハノイ旧市街では、ショッピングやローカルグルメ、カフェ巡りなどさまざまな過ごし方ができます。ここではハノイ旧市街でできることや、おすすめの楽しみ方をご紹介します。

36通りを巡って歴史を感じる

ベトナム雑貨が並ぶ様子ベトナム雑貨が並ぶ通り

ハノイ旧市街には昔の職業名が名付けられた、36の通りがあります。

通りによって販売される商品は異なり、例えばハンバク通りには銀細工店や宝飾品店、ハンガイ通りにはシルク製品や衣料品・雑貨店、ハンマイン通りには竹製品店が並んでいます。

通りを歩くだけで異なる雰囲気を楽しめるので、気になるお店に立ち寄りながらの散策は、思わず時間を忘れてしまうかもしれません。

写真映えする外観の建物やカラフルな看板があるので、カメラ片手に散策するのもおすすめです。

SNS映えスポットを巡る

ハノイ旧市街SNS映えする旧市街の街角

旧市街はフォトジェニックなスポットの宝庫です。コロニアル建築の黄色い壁やバイクが行き交う活気ある通り、レトロな看板など絵になるスポットが多数あります。

ハノイ大教会の前は定番の撮影スポットで、特にライトアップされる夕方は幻想的な雰囲気を楽しめます。

トリックアートのような写真を撮れるフンフン壁画通りや、おしゃれなカフェなどSNS映えにおすすめのスポットも点在

週末(金曜の夜から日曜)にかけて実施される歩行者天国では、地元の人々の生活風景を垣間見ることができ、韓国や台湾とは一味違ったエキゾチックな写真が撮影できます。

※フンフン壁画通りは老朽化に伴うメンテナンスや修復工事が行われることがあり、タイミングによっては見学や立ち入りが制限される場合があります。

ナイトマーケットでお買い物

ナイトマーケットを巡る様子活気あるナイトマーケット

旧市街では、毎週金曜日から日曜日の週末限定で、18時から深夜0時頃までナイトマーケットが開催されています。開催場所は、ハンダオ通りからドンスアン市場までです。

衣類や雑貨、お土産、アクセサリー店など数百の露店が並ぶ、活気ある雰囲気はまさに「アジアの夜市」そのもの。

刺繍雑貨、Tシャツ、サンダル、アクセサリーなどを購入でき、値段交渉も可能なので、お土産選びにも最適です。

屋台グルメも充実しているので、バインミー、生春巻き、フルーツシェイクなどを食べ歩きながらショッピングを満喫。週末のハノイ旅行なら、ぜひ訪れたいスポットです。

本場のベトナムグルメを堪能

ブンチャーベトナムの人気名物グルメ「ブンチャー」

旧市街は「食の宝庫」でもあります。フォーやブンチャーなど本場のベトナムグルメを1食300円程度から楽しめ、路上屋台からレストランまで選択肢は豊富です。

フォーの名店「フォー・ザー・チュエン(Pho Gia Truyen)」は地元民で行列ができる人気店で、透き通ったスープとモチモチの麺が絶品。

ブンチャーは炭火で焼いた豚肉をつけ麺スタイルで食べるハノイ発祥の料理で、老舗人気店「ダックキム(Bun Cha Dac Kim)」がおすすめ。

バインミーは路上の屋台で購入し食べ歩くのが、本場スタイルです。地元民で賑わうお店を選べば、衛生面も比較的安心です。

食べ歩きしながら街を散策し、ベトナムの日常を肌で感じてみてください。

おしゃれカフェでひと休み

エッグコーヒーデザート感覚で楽しめるエッグコーヒー

旧市街には、ハノイ名物のエッグコーヒーが飲めるカフェから、モダンなインテリアのおしゃれカフェまで多種多様なカフェがあります。

エッグコーヒーとは?
卵黄、練乳、砂糖を泡立てたクリーミーなフォームをコーヒーに乗せたハノイ名物ドリンク。甘くて濃厚な、デザート感覚で楽しめるドリンクです。

エッグコーヒー発祥のお店「カフェ ジャン(Cafe Giang)」は、一度は訪れたい名店で、卵黄と練乳を泡立てた濃厚なフォームと絶妙にマッチするコーヒーが味わえます。

「ローディング ティー カフェ(Loading T cafe)」は隠れ家的な雰囲気が漂うカフェで、多彩なドリンクやデザートを楽しめます。Wi-Fiも完備されているので、散策の合間に休憩しながらSNS投稿や次の行き先をチェックするといった過ごし方も可能です。

マッサージやスパでリフレッシュ

マッサージを受ける様子旅の疲れを癒やすマッサージ

旧市街を歩き疲れたら、マッサージやスパでリフレッシュしましょう。 本格的なフットマッサージが1,500円程度〜と、日本よりもリーズナブルな価格で楽しめます

アロマオイルを使ったリラクゼーションマッサージや、指圧やストレッチを取り入れたベトナム式のマッサージなど、お店によってさまざまなメニューが用意されています。

マッサージやスパで旅の疲れをリセットして、引き続きハノイ旧市街の魅力をアクティブに満喫しましょう。

絶対訪れたい!ハノイ旧市街周辺の見どころスポット

ハノイ旧市街を観光する様子観光スポットが豊富なハノイ旧市街

街歩きやカフェ巡りを楽しめる旧市街周辺には、さまざまな見どころスポットがあります。ここでは、旧市街周辺の主要スポットを7つご紹介します。

ハノイ大教会

ハノイ大教会荘厳な雰囲気のハノイ大教会

ハノイ旧市街のシンボル的存在であるハノイ大教会は、19世紀にパリのノートルダム大聖堂を模して造られたネオゴシック様式の教会です。重厚感あるグレーの外観が特徴で、一歩中に入るとステンドグラスが美しく荘厳な雰囲気が漂います。

教会前のニャトー通り周辺はおしゃれなカフェや雑貨店などが建ち並ぶエリアで、撮影スポットとしても人気を集めています。前述の通り、夜のライトアップも幻想的で、SNS映え間違いなしのスポットです。

ホアンキエム湖

ホアンキエム湖地元の人々の憩いのスポットでもあるホアンキエム湖

ハノイの中心部にあるホアンキエム湖は、「還剣(かんけん)の湖」という意味を持つ湖です。レ・ロイ王が明軍を破った神聖な剣を、大亀に返したという伝説が湖の名前の由来になっています。

早朝には太極拳やジョギングを楽しむ地元の人々の姿が見られ、ハノイの日常を感じられます。湖畔には遊歩道が整備されており、30〜40分程度で一周できる広さ。ゆったり景色を楽しみながら、湖畔を歩くという過ごし方もおすすめです。

週末の夜は歩行者天国になり、ライトアップされた湖畔は幻想的。湖の北側が旧市街の入口で、観光の起点にも最適です。周辺にはカフェやレストランも多いので、ひと休みしたい時などにもぴったりのスポットです。

玉山祠(ゴックソン祠)

玉山祠湖の小島に浮かぶ姿が美しい玉山祠(ぎょくさんじ)

13世紀の英雄チャン・フン・ダオを祀る、ホアンキエム湖に浮かぶ小島に建つ寺院です。朱塗りの棲旭橋を渡って参拝します。

湖の景色と伝統建築のコントラストが美しく、橋自体も美しい撮影スポットです。コンパクトな寺院は歴史的価値が高く、静謐な雰囲気に包まれています。

湖で見つかったといわれる巨大な亀の剥製が展示されており、神聖な剣を運んだ伝説の亀ではないかと言われているのだとか。ホアンキエム湖散策の際に、一緒に立ち寄りたいスポットです。

  • 営業時間:7:00〜18:00(※週末は延長営業の場合あり)
  • 入場料:30,000ドン(約190円)※15歳未満のお子様は無料

ドンスアン市場

ドンスアン市場を巡る様子お土産選びが楽しいドンスアン市場

ハノイ最大級の市場で、アジアとヨーロッパの建築様式が融合した3階建ての建物に衣類、雑貨、食材などあらゆるものが揃っています。観光客だけでなく地元の人々も利用するため、ローカルな雰囲気が味わえます。

値段交渉が可能で、お土産探しに最適のスポットです。市場周辺の屋台では、豚バラ肉を煮込んだお粥や細切りのサツマイモをエビと揚げたシュリンプケーキなどのグルメが楽しめます。

タヒエン通り

タヒエン通りナイトスポットとして知られるタヒエン通り

タヒエン通りは、別名「ビール通り」として親しまれているナイトスポットです。夕方から深夜にかけて、道路に並べられた椅子に座って生ビール「ビアホイ」を楽しむ旅行者で賑わいます。

1杯10,000ドン(約70円)程度からビールが楽しめ、揚げ春巻きやベトナム風クリスピーパンケーキのバインセオなどのグルメも味わえます。

また夜には、地元アーティストやストリートパフォーマーによる、ミュージックパフォーマンスが繰り広げられます。

87 マーマイの家

87 マーマイの家ベトナムの伝統的な建築様式

19世紀後半の伝統的な木造家屋を復元した古民家で、当時の生活様式を垣間見ることができるスポットです。

「チューブハウス」と呼ばれる間口が狭く奥行きが深い伝統的な建築様式が特徴です。これは、当時の税金が間口の広さで決まったことからこのような作りになったと言われています。

2階建ての建物には当時の家具や生活用品の展示、中庭や井戸などがあり、昔ながらのベトナム建築を体験できます。

  • 営業時間:8:00〜12:00、13:30〜20:00
  • 入場料:20,000ドン(約130円)

東河門

東河門18世紀に建てられた城門

東河門は18世紀に建てられた旧タンロン城塞の城門のうち、唯一現存する貴重な歴史遺構です。かつてハノイを囲んでいた防衛壁の一部で、洪水からも都を守っていました。

軍事的な拠点としての風格を今に伝えており、門の周辺に庶民的な屋台が並ぶさまなどから、新旧が共存するハノイらしい風景を体感できます。

賢く楽しむ、ハノイ旧市街の旅

1000年以上の歴史を持つハノイ旧市街は、フランス統治時代の建築や中国文化の影響を受けた寺院、ベトナム伝統のチューブハウスが混在し、多国籍文化を感じられるエリアです。

SNS映えスポットやおしゃれカフェ、ベトナムグルメ、リーズナブルなマッサージ、活気あるショッピングスポットなど、旧市街ではさまざまな過ごし方ができます。

ハノイ大教会、ホアンキエム湖、玉山祠、87 マーマイの家、東河門など、見どころスポットも充実。36通りやナイトマーケットでのショッピングは、値段交渉も含めて旅の楽しい思い出になるでしょう。

円安の状況下でもコストパフォーマンスが良好で、韓国や台湾とは異なるエキゾチックな魅力が詰まったハノイ旧市街は、初めての東南アジア旅行にもおすすめです。

この記事で紹介した情報を参考に、ハノイ旧市街を散策してみませんか。

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