2026年現在、歴史的な円安が続く中でも「コストパフォーマンス良好な国」として、旅慣れた方やグルメトラベラーから注目を集めているベトナム。数ある魅力の1つが五感を刺激する「ベトナム料理」です。

この記事では、絶対に外せない王道メニューから、地域限定の名物料理、食後にぴったりのデザートまで、ベトナムグルメの魅力を徹底解説します。

ベトナム料理の魅力とは?ヘルシーで日本人の口に合うって本当?

フォーを食べる様子

ベトナム料理が世界中で愛される理由は、たっぷりの生野菜やフレッシュハーブを使い、油を控えたヘルシーな調理法にあります。

日本と同じくお米を主食とする文化であり、「米粉」の麺やライスペーパーも多用されるため、日本人にとっても親しみやすいと言われています。また、脂質が少なめで、毎日食べても胃もたれしにくいのもうれしいポイントです。

味付けのベースは、伝統的な魚醤である「ヌクマム」や塩・胡椒が中心。タイ料理のような強い辛みや、中華料理のような油っぽさは少なく、素材の旨味を引き出した優しい味付けが多いのが特徴です。

さらに2026年現在の物価高の中でも、現地では1食数百円からお腹いっぱい楽しめるため、コストパフォーマンスも抜群です。

絶対に外せない!ベトナム料理の定番王道メニュー

バインミーを撮影する様子

リーズナブルな屋台からモダンなレストランまで、さまざまなシーンで愛されているベトナムの4大王道メニュー。現地を訪れたら必ず味わいたい、おすすめのラインナップをご紹介します。

フォー

フォー(※イメージ)フォー(※イメージ)

ベトナム料理の代名詞であるフォーは、ハノイ発祥とされる米粉で作られた平打ち麺です。牛肉をトッピングした「フォー・ボー」や、さっぱりとした鶏肉の「フォー・ガー」などがあり、牛骨や鶏ガラを煮込んだ透明なスープには深いコクがあります。

ライムをきゅっと絞り、好みのハーブをちぎって入れながら、自分好みの味に変化させていくのがベトナム流の楽しみ方です。

同じフォーでも地域差があり、北部ハノイのフォーはさっぱりとした味わい、南部ホーチミンのフォーは甘みと具材の豊富さが特徴。ベトナム旅行で必ず食べたい一品です。

バインミー

バインミー(※イメージ)バインミー(※イメージ)

フランス統治時代の文化が色濃く反映された、ベトナム風のサンドイッチです。サクサクと軽い食感のフランスパンが特徴で、中にはコクのあるパテや自家製のチャーシュー、甘酸っぱいなます(大根とニンジンの酢漬け)、新鮮なきゅうりやパクチーがたっぷりと詰め込まれています。

片手で手軽に食べられるため、街歩き前の朝食や小腹が空いたときのお供にぴったりのローカルフードです。

地域によって具材が異なるため、食べ比べを楽しむのもおすすめです。

生春巻き(ゴイ・クオン)

生春巻き(※イメージ)生春巻き(※イメージ)

プリプリのエビ、豚肉、米粉麺(ブン)、そして新鮮なハーブを、透き通るほど薄いライスペーパーで美しく巻いた逸品です。

本場ベトナムでは、濃厚なピーナッツソースや、甘酸っぱいタレ「ヌクチャム」につけて味わうのが一般的。一口かじると、ハーブの爽やかな香りと具材の食感が口いっぱいに広がる、目にも鮮やかなヘルシーメニューです。

揚げた「チャーゾー(揚げ春巻き)」とは別物で、生のライスペーパーのもちもち感が魅力です。

バインセオ

バインセオ(※イメージ)バインセオ(※イメージ)

「ベトナム風お好み焼き」や「ベトナム風クレープ」とも呼ばれる南部や中部で愛される名物料理です。

米粉とココナッツミルク、ターメリックを混ぜた生地をパリパリに焼き、豚肉やエビ、もやしを挟んでいます。

一口大にちぎり、レタスやライスペーパーでハーブと一緒にクルリと巻いてタレにつけて食べるのが現地流。自分で包むという食べ方を楽しめるローカルフードです。

一度は食べたい!ベトナムの名物料理

食べ歩きする様子

定番を制覇したら次はこれ。特定の地域や歴史が生み出した、ベトナムを代表する個性豊かな名物料理を9つご紹介します。

ブン・チャー

ブンチャー(※イメージ)ブンチャー(※イメージ)

炭火で香ばしく焼いた豚肉(バラ肉やつくね)が入った温かく甘酸っぱいスープに、米粉で作られた細麺「ブン」と生野菜をつけて食べる「ハノイ風つけ麺」です。

ジューシーなお肉とさっぱりした麺の組み合わせは相性抜群で、揚げ春巻きをセットで頼むのがおすすめです。

チャーカー

チャーカー(※イメージ)チャーカー(※イメージ)

雷魚などの白身魚をターメリックやガランガルで味付けし、ディル(ハーブ)やネギと一緒に油で炒め揚げた、ハノイ名物の魚料理です。

米粉麺のブン、ナッツ、オキアミを発酵させた紫色のペースト状調味料「マムトム」や、魚を発酵させた魚醤「ヌクマム」と絡めて食べます。

ハーブの香りと独特のコクがクセになる、大人の絶品グルメです。

ブン・ボー・フエ

ブン・ボー・フエ(※イメージ)ブン・ボー・フエ(※イメージ)

ベトナム中部の古都フエ発祥の、少し太めの米粉麺を使った牛肉麺です。レモングラスの爽やかな香りと、チリ油のピリッとした辛みが効いた赤いスープが特徴。

日本のうどんのような丸麺のブン・ボー・フエは、フォーより骨太な力強い味わいがあり、スパイス好きにはたまらない絶品メニューです。

現在はハノイやホーチミンの食堂でも提供されており、ベトナム全国で食べられます。

カオラウ

カオラウ(※イメージ)カオラウ(※イメージ)

世界遺産の街ホイアンの名物料理で、伊勢うどんがルーツと言われています。コシのある太い麺が特徴です。

甘辛く煮たチャーシューやカリカリに揚げたワンタン、生野菜を、少量の濃いタレと絡めて食べます。ホイアンを訪れたら、必ず食べたい一品です。

ホワイトローズ

ホワイトローズ(※イメージ)ホワイトローズ(※イメージ)

ホイアンの名物料理で、エビのすり身を米粉の白い生地で包んで蒸し上げた、餃子のような料理です。お皿に並んだ姿が「白いバラ」に見えることから、その名がつきました。

透けるほど薄い繊細な生地とぷりぷりとしたエビの食感が絶妙で、フライドエシャロットをかけた甘辛ソースで食べるスタイルが定番です。

「ホイアンで最もエレガントな料理」とも称されており、SNS映え抜群のおすすめメニューです。

揚げワンタン

揚げワンタン(※イメージ)揚げワンタン(※イメージ)

カリカリに揚げた大きなワンタンの上に、エビのすり身や豚のひき肉、トマト、玉ねぎなどを甘酸っぱく炒めた具だくさんの餡がたっぷりと乗せられています。

おつまみ感覚で食べられるスナックのような料理で、パリッとした食感とフルーティーな餡の酸味がビールと相性抜群の一品です。

カオラウ、ホワイトローズとともにホイアン三大名物料理と呼ばれています。

ミークアン

ミークアン(※イメージ)ミークアン(※イメージ)

クアンナム省発祥のベトナム中部を代表するローカルフードです。最大の特徴はきしめんのような幅広の平打ち麺。ターメリックで黄色く染まった麺に、鶏肉や豚肉、エビ、ゆで卵などをトッピングし、少量の濃厚スープと絡めて食べる汁なし麺スタイルの料理です。

仕上げに砕いたピーナッツと、パリパリのライスペーパーを割り入れて混ぜると、豊かな食感が楽しめます。

フーティウ

フーティウ(※イメージ)フーティウ(※イメージ)

ベトナム南部、特にホーチミン周辺で朝食として広く親しまれている米粉の麺です。製造工程で麺を一度天日干しにするため、フォーよりも強い「コシ」ともちもち感がある細麺が特徴。

豚骨ベースの甘みのある澄んだスープに、エビや豚肉、ひき肉、うずらの卵などがトッピングされています。多くの店で、スープあり(ヌオック)とスープなし(コー)が選べる、南部の人々のソウルフードです。

まだまだあります!ベトナムの絶品料理

ベトナムで食事をする様子

定番料理や名物料理を制覇したら、さらにディープなベトナム料理の世界を楽しみましょう。ここではリピーターやローカルの人々がこよなく愛する、隠れた絶品ご飯&麺料理をご紹介します。

ソイ

ソイ(※イメージ)ソイ(※イメージ)

朝食の定番として親しまれている、ベトナム風の「おこわ(もち米料理)」です。緑豆のペーストやフライドエシャロットを乗せたシンプルなものから、香ばしく焼いた豚肉や鶏肉、うずらの卵を乗せたボリューム満点なものまで種類が豊富です。

食事系のソイのほか、ココナッツミルクや砂糖、ゴマで味付けされた甘い系のソイもあります。もちもちとした食感でお腹に溜まりやすく、現地の日常を味わえるローカルフードです。

コムタム

コムタム(※イメージ)コムタム(※イメージ)

ベトナム南部のソウルフードとして絶大な人気を誇る一品。精米時に割れてしまった「砕き米」を炊いたご飯に、甘辛いタレに漬け込み炭火でジューシーに焼いた骨付き豚肉、目玉焼き、なますなどを添えたワンプレート料理です。

砕き米独特のパラパラとした軽い食感が肉の旨味を吸い、特製のタレをかけると思わずスプーンが止まらなくなる美味しさです。

バインベオ

バインベオ(※イメージ)バインベオ(※イメージ)

小ぶりな陶器の皿に米粉の生地を流し込んで蒸し上げ、その上に干しエビのすり身やフライドエシャロット、カリカリの豚皮をトッピングした、ベトナム中部フエ発祥の伝統的な宮廷軽食

スプーンでくるりとすくい、甘辛いヌクマム(魚醤)を数滴垂らして一口で食べます。もちもち感とエビの風味がたまらない、おやつにぴったりの一品です。

フエ宮廷料理の流れをくむ、エレガントな盛り付けも見どころです。

ブンリュウ

ブンリュウ(※イメージ)ブンリュウ(※イメージ)

トマトの酸味とカニの旨味が凝縮されたスープが主役の米粉麺料理です。カニのすり身や、ふわふわの厚揚げ豆腐、トマトの煮込みなどがトッピングされています。

優しくて滋味深いスープが魅力で、奥深いコクが味わえる料理です。

コム・ガー

コム・ガー(※イメージ)コム・ガー(※イメージ)

ベトナム風のチキンライスで、鶏のだしとターメリックで黄金色に炊き上げた風味豊かなご飯の上に、細かく裂いたジューシーな茹でた鶏肉が乗った料理です。
シンプルに鶏の旨みが凝縮されており 、ダナンやホーチミンでは揚げた鶏肉が乗ったコム・ガーも親しまれています。

屋台や食堂などで手軽な価格で食べられる、ベトナム料理の中でも食べやすい料理です。

食後に味わいたいベトナムのデザート

カフェでひと休みする様子

ベトナムはスイーツの宝庫でもあります。南国のフルーツをふんだんに使ったものから、フランス由来の本格派まで、食後の一品にふさわしいデザートをご紹介します。

チェー

チェー(※イメージ)チェー(※イメージ)

甘く煮た緑豆や小豆、タピオカ、ゼリー、フルーツなどを甘いシロップやココナッツミルクと合わせた、ベトナムを代表する絶品スイーツです。

夏はクラッシュアイスを入れてひんやり、冬は温かいお汁粉風にと、年間を通じて味わうことができ、そのバリエーションは数十種類以上に及びます。

見た目もカラフルで、SNS映えを狙った写真撮影も楽しめます。

バインフラン

バインフラン(※イメージ)バインフラン(※イメージ)

フランス統治時代に伝わった、ベトナム風カスタードプリンです。日本の一般的なプリンよりも練乳(コンデンスミルク)を多く使っており、固めの食感と非常に濃厚でなめらかな舌触りが特徴

現地では、お皿に盛られたプリンの上にクラッシュアイスを乗せ、少しビターなカラメルソースやコーヒーソースをかけて食べるのが定番のスタイルです。

カフェや屋台で手軽に楽しめ、コーヒーのほろ苦さとプリンの甘さの組み合わせが絶品です。

ケム・ズア

ケム・ズア(※イメージ)ケム・ズア(※イメージ)

ココナッツの殻をくり抜いて器に見立て、その中に濃厚なココナッツミルクアイスをたっぷり盛り付けた贅沢なベトナム風アイスクリームです。

ナッツやドライフルーツ、新鮮なココナッツの果肉を削ったものなどがトッピングされており、ひんやり冷たいアイスと南国らしいフレッシュな風味を同時に楽しめます。

ハノイ・ホーチミン・ダナンで、それぞれ違う?ベトナム料理の都市別トレンド

ベトナムを観光する様子

南北に長い地形のベトナムは、地域によって料理の性格がガラリと変わります。ここでは主要3都市の、個性豊かな食文化の違いを比較します。

  • 【ハノイ(北部)】塩やヌクマム(魚醤)をベースにした、素材本来の味を活かす優しくシンプルな味付けが特徴です。フォーやブン・チャーの本場であり、歴史ある旧市街のレトロなリノベーションカフェなどで楽しめる濃厚な「エッグコーヒー」もハノイ発祥です。
  • 【ダナン(中部)】唐辛子を効かせた、ピリッと辛めの味付けが特徴です。ミークアンや、美しいミーケビーチ沿いの食堂で楽しめる新鮮なシーフードが名物です。生け簀からエビや貝など好きな具材を選び、リーズナブルに堪能するのがダナンならではの贅沢な過ごし方です。
  • 【ホーチミン(南部)】 温暖な気候のホーチミンの料理は、ココナッツミルクや砂糖、唐辛子を多用した「甘くて辛い」味付けが主流です。最新のルーフトップバーや、西洋の技術と融合した多国籍なフュージョン料理など、最先端の食トレンドが体験できます。

本場でベトナム料理を食べ歩こう

フォーやバインミーなどの王道グルメから、地域限定の名物料理まで、ベトナムにはヘルシーで五感を刺激するさまざまな料理があります。

麺料理はフォーやブンなど、麺の形状やコシが異なる種類が多彩にあり、食べ比べも楽しめます。

北部・中部・南部で定番の味付けが異なるため、複数の都市を周遊してそれぞれの違いを体感してみるのもおすすめです。

一食あたりの食費をリーズナブルに済ませられるベトナムで、多彩な料理を食べ歩いてみませんか。

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