ローマ観光を楽しむ様子(イメージ)

古代遺跡や芸術の都、ファッションやデザインの中心地など、見どころが満載のイタリアは、日本から距離が遠く、時差がかなりあるのではないかと思っている方もいるのではないでしょうか。
日本とイタリアの時差や飛行時間がわかれば、時差ボケ対策が可能です。
この記事では、時差の計算方法や時差ボケの予防法などについて解説します。

日本とイタリアの時差

時差調整をした時計(イメージ)

日本とイタリアの時差は8時間で、日本のほうがイタリアよりも8時間進んでいます。
たとえば日本が1月1日の朝7時の場合、イタリアは前日の12月31日の深夜23時になります。
反対にイタリアが1月1日の朝7時の場合、日本は同日の15時になります。

ただし、イタリアにはサマータイムがあるので、季節によって時差が異なります。

時差が変わる?イタリアのサマータイムとは

夏の雰囲気と時計(イメージ)

夏時間とも呼ばれるサマータイムは、日の出の時刻が早くなる3月~11月の期間に時間を1時間早く進める制度です。欧米やオーストラリアなどで実施されており、サマータイムの時期は時差が変わります。

イタリアでもサマータイムが導入されており、3月の最終日曜から10月の最終日曜までがサマータイム期間となります。
サマータイム期間中は、日本とイタリアの時差は7時間で、日本がイタリアよりも7時間進んでいます。

時差の計算方法ガイド

時差の計算方法を教える様子

日本とイタリアの時差は8時間(サマータイム中は7時間)ですが、いま何時かをパッと考えるのは難しいと感じるかもしれません。ここでは、時差の計算方法についてわかりやすく解説します。

イタリアは、いま何時?

日本からみて、いまイタリアが何時かを知りたいときは、日本時間から8時間(サマータイム中は7時間)マイナスしましょう。

【時差の計算方法】
  1. 日本時間から8時間(サマータイム中は7時間)差し引く
  2. 日本時間から8時間(サマータイム中は7時間)差し引いた時間が、マイナスになる場合は24を足し、日付を前日にする
【時差の計算例】
  • 日本が昼12時の場合:12-8=4→イタリアは同日の朝4時
  • 日本が深夜1時の場合:1-8=-7+24=17→イタリアは前日の夕方17時

サマータイムの時期は、

  • 日本が昼12時の場合:12-7=5→イタリアは同日の朝5時
  • 日本が深夜1時の場合:1-7=-6+24=18→イタリアは前日の夕方18時

日本は、いま何時?

イタリア渡航中に、日本が何時かを知りたいときは、イタリア時間に8時間(サマータイム中は7時間)をプラスしましょう。

【時差の計算方法】
  1. イタリア時間に8時間(サマータイム中は7時間)プラスする
  2. イタリア時間に8時間(サマータイム中は7時間)プラスした時間が、24時を超える場合は24を差し引き、日付を翌日にする
【時差の計算例】
  • イタリアが昼12時の場合:12+8=20→日本は同日の20時
  • イタリアが夜20時の場合:20+8=28-24=4→日本は翌日の朝4時

サマータイムの時期は、

  • イタリアが昼12時の場合:12+7=19→日本は同日の19時
  • イタリアが夜20時の場合:20+7=27-24=3→日本は翌日の朝3時

時差早見表で現在の時刻を調べてみよう

イタリア滞在中に日本の時間を確認する場合や、日本から見たイタリア時間の時差を計算して考えるのが手間と感じる場合は、時差早見表の活用がおすすめです。

【日本時間を基準にしたイタリア時間早見表】                                                                                                                                                                                                                 
日本時間 イタリア時間
(通常期)
イタリア時間
(サマータイム)
00:00 前日16:00 前日17:00
01:00 前日17:00 前日18:00
02:00 前日18:00 前日19:00
03:00 前日19:00 前日20:00
04:00 前日20:00 前日21:00
05:00 前日21:00 前日22:00
06:00 前日22:00 前日23:00
07:00 前日23:00 同日00:00
08:00 同日00:00 同日01:00
09:00 同日01:00 同日02:00
10:00 同日02:00 同日03:00
11:00 同日03:00 同日04:00
12:00 同日04:00 同日05:00
13:00 同日05:00 同日06:00
14:00 同日06:00 同日07:00
15:00 同日07:00 同日08:00
16:00 同日08:00 同日09:00
17:00 同日09:00 同日10:00
18:00 同日10:00 同日11:00
19:00 同日11:00 同日12:00
20:00 同日12:00 同日13:00
21:00 同日13:00 同日14:00
22:00 同日14:00 同日15:00
23:00 同日15:00 同日16:00
【イタリア時間を基準にした日本時間の早見表】                                                                                                                                                                                                                 
イタリア時間
(通常期)
イタリア時間
(サマータイム)
日本時間
00:00 01:00 同日08:00
01:00 02:00 同日09:00
02:00 03:00 同日10:00
03:00 04:00 同日11:00
04:00 05:00 同日12:00
05:00 06:00 同日13:00
06:00 07:00 同日14:00
07:00 08:00 同日15:00
08:00 09:00 同日16:00
09:00 10:00 同日17:00
10:00 11:00 同日18:00
11:00 12:00 同日19:00
12:00 13:00 同日20:00
13:00 14:00 同日21:00
14:00 15:00 同日22:00
15:00 16:00 同日23:00
16:00 17:00 翌日00:00
17:00 18:00 翌日01:00
18:00 19:00 翌日02:00
19:00 20:00 翌日03:00
20:00 21:00 翌日04:00
21:00 22:00 翌日05:00
22:00 23:00 翌日06:00
23:00 00:00 翌日07:00

イタリアへの飛行時間は、どのくらいかかるのか

ピサの斜塔の近くを飛ぶ飛行機(イメージ)

日本からイタリアへの直行便を利用する場合の飛行時間は、12時間半~15時間半程度です。

【直行便でイタリアの各都市へ行く際の飛行時間】
●羽田空港⇔ローマ・フィウミチーノ国際空港:往路15時間程度、復路12時間半程度
●羽田空港⇔ミラノ・マルペンサ国際空港:往路15時間半程度、復路13時間程度

復路はイタリアより時間が7~8時間進んでいる日本へ帰国するため、時間が多く進んでいるように感じるという方もいるかもしれません。

過ごし方に秘訣あり!時差ボケ防止ガイド

フライトをゆったり楽しむ様子(イメージ)

4~5時間以上の時差がある国への渡航は、体調に変化を起こす時差ボケになる可能性があります。時差によって起こる器官のリズムの乱れが、時差ボケの主な原因と言われています。

時差ボケの状態になると体内時計に不調をきたすため、日本帰国後に昼間でも強い眠気に襲われる、夜なかなか眠れない、食欲がわかなくなるなどの症状がでることも。

時差ボケは回復までに時間がかかることがあり、日常生活に支障をきたす場合もあるため、できれば時差ボケの症状が長引くことは避けたいものです。

ここでは、時差ボケを予防・軽減する方法について解説します。

出発前の過ごし方

時差ボケ対策の最初の秘訣は、出発前の日本での過ごし方です。可能な限り渡航の1週間前くらいから1~2時間程度、就寝や起床の時間を早めるようにして、体内時計をイタリアの時間に少しでも近づけておくことがコツです。

飛行機内での過ごし方

行きの飛行機で、朝イタリアに到着する便を利用する場合は、フライトの前半は眠らず後半に眠るなど、現地の時間に近づけて睡眠をとることがポイントです。帰りの飛行機では日本時間での就寝時間に近づけて眠るようにしましょう。

なかなか寝付けないときは、アイマスクや耳栓、機内用スリッパなどを活用し、リラックスした状態でできるだけ体を休め、アルコールやカフェインの摂取は控えましょう。

イタリア到着後の過ごし方

ベネチア観光を楽しむ様子(イメージ)

夜イタリアに到着する場合は、可能な限り早く就寝するようにしましょう。朝や昼に到着する場合は現地に到着してすぐには眠らないようにし、寝るとしても短時間の仮眠に留めるのがポイントです。

日光には、体内時計を調整する効果があると言われています。日中に到着する場合は、外に出てできるだけ太陽の光を浴びるようにしましょう。

アクティブに動くと深夜に目が冴えてしまうというタイプの方は、初日は予定を詰め込みすぎず、余裕を持った旅程にすると良いかもしれません。

日本とイタリアの時差もふまえて旅行プランを立ててみよう

ここまで日本とイタリアの時差や、時差ボケの予防法などについて解説してきました。イタリアはサマータイムを導入しているため、訪れる時期によって時差が変わります。

日本とイタリアの時差は時差ボケが起こる可能性のある、7~8時間です。しかし、出発前や飛行機内での過ごし方、イタリア到着日の過ごし方次第で、帰国後の時差ボケを防げます。

時差ボケ対策として、時差早見表でイタリアと日本の時差を確認しながら、出発前の就寝・起床時間や、イタリア滞在中の過ごし方、飛行機内での睡眠時間などを考慮して旅行プランを立ててみませんか。

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